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逢瀬、32bit/192kHz対応DAC搭載プリメイン「WATERFALL Integrated」

DAC内臓プリメインアンプ「WATERFALL Integrated」

 エミライは、オーディオブランド逢瀬のDAC内蔵プリメインアンプ「WATERFALL Integrated」(AUS-WFI1)を3月1日に発売する。価格は498,750円。

 逢瀬の次世代メインストリームモデルと位置づけられたプリメインアンプ。DACも内蔵しているのが特徴で、システム全体の信号経路の短縮化を図るため、デュアルモノ構成で搭載。DACは0.5psの低ジッタークロックを採用。内部リクロック回路も搭載している。

 デジタル入力は光、同軸、USB、AES/EBUを各1系統。光デジタルは24bit/96kHz、同軸とAES/EBUは24bit/192kHz、USBは32bit/192kHzまでサポート。DSDには対応しない。アナログ入力はRCA×2を搭載する。

内部構造
背面

 オランダHypex「UcDモジュール」をカスタマイズしたディスクリートタイプのクラスDパワーアンプを採用。最大出力は115W×2ch(4Ω)。クラスDアンプの欠点という高域特性の劣化や、スピーカーのインピーダンスカーブによって周波数特性が変動する問題を解消したとする。

 ヘッドフォン出力も備えており、切り替えにより、UcDモジュールによるディスクリートパワーアンプを使う事ができる。

 オリジナルの電源回路「Refine Unit」を8個搭載。各Refine Unitは、負荷の種類によって特性を最適化している。

 消費電力は最大約240W、外形寸法は340×290×74mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4kg。アップル、ソニー、NECのリモコンコードに対応するという。

 逢瀬は、音楽製作を行ない、電子工学のエンジニアでもある月岡政彰氏が2013年に設立したメーカー。「音楽製作のプロとして音楽的芸術性の追求という目標を掲げながらも、物量頼りの設計方針は最小限とし、同等サイズ、同等の物量内でベストな設計を実現する点に特徴がある」(エミライ)という。ICを可能な限り排除したディスクリート構成を徹底するため、ディスクリートバッファアンプ、高性能レギュレータ「Refine Unit」を自社開発。シャーシ加工は医療機器メーカーが手掛けるなど、日本で一貫して製造している。

(山崎健太郎)