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エミライ、新ブランド・逢瀬のパワーアンプ

157,500円。DAC付きプリメインも今秋発売

WATERFALL Compact

 エミライは、音楽アーティストの月岡政彰氏が設立したオーディオブランド・逢瀬の取り扱いを開始。6月3日に、ボリューム付きのパワーアンプ「WATERFALL Compact」(AUS-WFC1)を発売する。価格は157,500円。20台限定の販売となる。

 また、今秋にはDACを搭載したプリメインアンプ「WATERFALL Integrated」(AUS-WFI1)の発売も予定している。価格は未定。

逢瀬のブランドロゴ

 逢瀬は、音楽製作を行ない、電子工学のエンジニアでもある月岡政彰氏が2013年に設立したメーカー。「音楽製作のプロとして音楽的芸術性の追求という目標を掲げながらも、物量頼りの設計方針は最小限とし、同等サイズ、同等の物量内でベストな設計を実現する点に特徴がある」(エミライ)という。

 また、ICを可能な限り排除したディスクリート構成を徹底するため、ディスクリートバッファアンプ、高性能レギュレータ「Refine Unit」を自社開発。シャーシ加工は医療機器メーカーが手掛けるなど、日本で一貫して製造しているという。

WATERFALL Compact

 ボリュームを搭載した、クラスDの2chパワーアンプ。最大出力は115W×2ch(4Ω)。独自のディスクリート設計技術を使用しており、「発売を記念し、逢瀬のフィロソフィをお客様に知って頂くためのハイパフォーマンスデモンストレーションモデル」と位置づけられている。

 クラスDパワーアンプ部には、オランダHypexのUcDモジュールをカスタマイズして搭載。独自設計のディスクリートバッファアンプは二段増幅方式で、「どのような条件下でも安定して120dB以上のDCゲインを稼げる」という。部品は全て面実装。クラスDアンプで見られる、インピーダンスカーブによって周波数特性が変動する問題を解消している。

 スイッチングノイズを抑圧するレギュレータは、独自開発のRefine Unit。高速、広帯域、ハイゲインのオペアンプをエラー訂正アンプに使っており、一般的なICレギュレータと比較して特に音声帯域のノイズ抑圧に優れるとしている。

 入力はRCAのアナログステレオ×1系統。スピーカーターミナルはステレオ1系統で、バナナプラグやYラグにも対応。ボリュームノブは光沢仕上げとヘアライン仕上げが選択できる。消費電力は最大約230W。外形寸法は22×26.5×5.9cm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.3kg。

WATERFALL Integrated

WATERFALL Integrated

 「逢瀬の次世代メインストリームモデル」と位置づけられているデジタルプリメインアンプ。DACをデュアルモノ構成で搭載しており、USB 2.0、光デジタル、同軸デジタル、AES/EBU(XLR)のデジタル入力を各1系統装備。光デジタルは96kHz、それ以外はUSBも含めて192kHzまでのサンプリング周波数が入力できる。

 HypexのUcDモジュールをカスタマイズしたディスクリートタイプのクラスDパワーアンプを採用。最大出力は115W×2ch(4Ω)。クラスDアンプの欠点という、高域特性の劣化やスピーカのインピーダンスカーブによって周波数特性が変動する問題を解消。ヘッドフォン出力も備えており、UcDモジュールのパワーアンプがヘッドフォンも担当する。

 オリジナルの電源回路Refine Unitを8個搭載。各Refine Unitは、負荷の種類によって特性を最適化している。

 全体はダイレクトフルバランス設計になっており、入力された信号を高い純度で伝送。アナログ入力は、RCAステレオ×2系統。リモコン操作にも対応する。消費電力は最大約240W。外形寸法は340×290×74mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4kg。

(山崎健太郎)