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ソニー、PS4に最適化したリアル5.1chシアター「HT-IV300」

オールフロント設置対応やスマホ連携も搭載

HT-IV300をオールフロントモードで設置

 ソニーは、PlayStation 4とのセット利用に向け、ゲームとの親和性を高めた5.1chシアターシステム「HT-IV300」を5月31日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は32,000円。

 5.1chスピーカーと、HDMI対応薄型アンプを組み合わせたシアターシステム。薄型アンプ部にHDMI入出力や総合800W(最大)のアンプを内蔵する。アンプ出力はフロント100W×2ch、センター200W、サラウンド100W×2ch、サブウーファ200Wの総合800Wで、独自のS-Masterを採用する。

HT-IV300
5chスピーカー、サブウーファ、アンプユニットから構成される

 部屋にあわせて様々な設置に対応できる点が特徴で、リアル5.1chモード(5.1ch/センター抜きの4.1ch)のほか、5.1ch/4.1chを全て前方に設置するオールフロントモードにも対応。5chスピーカーは角度調整可能となっており、壁掛けにも対応する。スピーカーの距離や出力は、テレビ/ディスプレイに出力したGUI画面から自由に設定できる。

HT-IV300をオールフロントモードで設置
サブウーファ部

 ゲームとの親和性を高めたゲームシアターとして展開し、PS4とのセット利用を推奨。「特に背後から聴こえる音」にこだわったという。サウンドモード自動調整機能「ClearAudio+」を装備し、PS4とのHDMI接続時には、自動的に「GAME」モードとなり、ゲームに最適化した音場を楽しめる。また、GAMEモードの開発にはSCEのサウンドデザイナーの意見を反映し、「空間表現とゲームの進行に重要なセリフの定位感を重視し、チューニングした」という。また、映像/音声のズレを補正する画音同期機能も0~300msの間で25ms刻みで設定できる。

 5chスピーカーのユニットは65mm径フルレンジで、サブウーファは180mmコーンのバスレフ型となっている。サウンドバー最上位モデルのHT-ST7と同様の65mmユニットの採用により、低域から高域までクリアに鳴らすことができるという。

アンプユニット
BluetoothやNFCも装備
背面

 HDMI入力×2とHDMI出力×1を装備し、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどのロスレスオーディオにも対応。光デジタル音声入力×1、同軸デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1(RCA)、USBを装備。USB接続したメモリ/HDDなどの音楽や写真、動画再生が行なえる。FMチューナも装備する。

 ClearAudio+により、テレビ番組視聴中は、番組表のジャンル情報に連動したサウンドモード切替に対応。また、サッカースタジアムの音場を再現する「サッカーモード」も搭載。サッカーモードでは、解説者の声の帯域をカットすることで、会場の臨場感だけを再現する「ナレーションOFF」も選択できる。

NFCでBluetoothペアリング

 ライブコンサートの音場を再現する「デジタルミュージックアリーナモード」も搭載。セリフを聴き取りやすくする「ボイスアップ」、深夜/小音量時に急峻な音量変化を抑える「ナイトモード」なども装備する。

 Bluetooth Ver.3.0を装備し、スマートフォンやタブレットからのBluetooth音声出力や操作が可能。対応プロファイルはA2DP。AACコーデックもサポートする。NFCも装備し、対応スマホなどとのワンタッチペアリングが可能となっている。

 スマホ/タブレット向けアプリ「SongPal」を提供。Android版とiOS版が用意され、Bluetoothでの音楽出力のほか、サウンドモードや入力切替などの操作が行なえる。

 外形寸法は、アンプ部が約249×229.5×62.5mm(幅×奥行き×高さ)で、約1.6kg。フロント/センター/サラウンドが約114×102×100mm(同)で約0.41kg。サブウーファが約245×325×350mm(同)で約6.2kg。リモコンや光デジタルケーブル、FMアンテナケーブルなどが付属する。

(臼田勤哉)