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zionote、I2S信号で機器接続を行なう、DSD対応「JAVSLINK2」のライセンス公開

DSD対応USBヘッドフォンアンプの「JAVS X3-HDSD-HPA」

 zionoteは、I2S信号で外部機器との接続を可能にし、DSDにも対応する、ジヌンエレコムの特許技術「JAVSLINK2」のライセンス公開を25日から実施。個人利用は無料、商用利用の場合は有料ライセンスを利用する。2014年いっぱいのライセンス料は24,000円で、技術資料特典としてDSD対応USBヘッドフォンアンプの「JAVS X3-HDSD-HPA」がプレゼントされる。

 デジタルオーディオ信号をオーディオ機器間で接続する場合、一般的に同軸デジタルや光デジタル、AES/EBUなどが使われる。一方、これらの機器において、内部の基板上にあるIC間ではI2Sという信号で伝送している。この信号で機器の接続などを行なえば、「変換に伴う信号劣化を防ぎ、原信号による、より精度の高い接続が可能」(zionote)というが、I2Sはノイズに弱く、離れた距離や基板の外との接続には向かないという問題がある。

「JAVS X3-HDSD-HPA」背面のJAVSLINK2端子

 ジヌンエレコムのJAVSLINKは、HDMIを利用する事で、ノイズの問題に対応、I2S信号での外部接続を可能とした技術。それを進化させたのが「JAVSLINK2」で、192kHz/24bitや、DSDのI2S入出力にも対応した最新規格となる。

 ライセンス公開についてzionoteは、「ハイビット、ハイサンプリング化によるハイレゾ再生の広まりでJAVSLINKを使ってみたいというお問合せも増え、ジヌンエレコムと協議を行ない、ライセンス公開を行なう事となった」と説明。これまでもDACメーカーや自作DAC製作者から問い合わせがあり、技術資料を配付してきたという。

 なお、無料、有料ライセンスどちらもテクニカルサポートは無いため、ライセンス希望の場合でも、公開している技術資料を確認し、利用できると判断した場合のみ申し込むようアナウンスしている。

(山崎健太郎)