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「ドラえもん」のアニメ英語版が、全米で初放送

ディズニーXDで「Memory Bread(アンキパン)」など26話

 テレビ朝日は12日、アニメ「ドラえもん」のテレビシリーズ英語版を、全米で今夏より初放送すると発表した。全米で視聴可能なベーシック・ケーブル/衛星チャンネルの「ディズニーXD」で26話を放送する。

ディズニーXDの「Doraemon」特設ページ(画像はポーランド版)

 「本来の世界観を大切にしながら、アメリカの文化や社会基準を考慮し、英語圏の視聴者に親しんでいただける」という“ローカライズ版”で、アメリカでの放送は今回が初となる(日本語による放送は除く)。米ウォルト・ディズニーと基本合意により全米放送が決定した。これまでも数々の日本アニメをローカライズした実績を持つバングズーム!エンタテイメントが協力し、「登場人物の設定は忠実に、それぞれの性格を踏まえて声優をキャスティングした。字幕や言語の吹き替えだけでなく、日本的な要素を部分的に外して世界に通用する笑いを取り入れた初めてのローカライズ版」としている。

 主な放送エピソードは「Memory Bread」(テストにアンキパン)、「Big G: Master Chef!」(ジャイアンシチュー)、「Go to the Doctor, Doraemon!」(ドラえもんが重病に) など。

 なお、登場人物や「ひみつ道具」の主な英語名称は、Doraemon/ドラえもん、Noby/のび太、Sue/しずか、Sneech/スネ夫、Big G/ジャイアン、Yummy Buns/どら焼き、Anywhere、Door/どこでもドア、Hopter/タケコプターなど。

 藤子・F・不二雄原作のアニメ「ドラえもん」は、今年で放送開始35周年。今回アメリカで放送されるのは、'05年4月よりテレビ朝日系で放送されているシリーズからセレクトされた26話。「ドラえもん」は既に35の国と地域で放送実績があり、ヨーロッパやアジアを中心に人気となっている。

(中林暁)