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ラックスマン、ODNF Ver.4.0採用で各58万円のセパレートアンプC-700u/M-700u

 ラックスマンは、セパレートアンプの新製品として、プリアンプの「C-700u」と、ステレオパワーアンプ「M-700u」を発表した。どちらも10月下旬発売で、価格は各580,000円。カラーはどちらもブラスターホワイト。

プリアンプ「C-700u」
C-700u付属のリモコン

 2007年11月に発売された「C-600f/M-600A」を、7年ぶりにフルモデルチェンジ。昨年発売されたトップエンド「C-900u/M-900u」のコンセプトとクオリティを受け継いだミドルレンジモデルとしている。

 なお、どちらのモデルも、9月23日から25日まで、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催される、「東京インターナショナルオーディオショウ2014」で初披露される。ラックスマンブースはガラス棟4Fの「G408」。

プリアンプ「C-700u」

 C-900uと同じ、ディスクリート方式によるプリアンプ回路をアンバランス構成で搭載。高域の歪特性を大幅に改善したという、独自の帰還方式ODNF回路の最新バージョン4.0を採用している。

 音量調節には、88ステップのアンプ回路一体化型・電子制御アッテネーターの「新LECUA1000」を搭載。プリアンプ回路のゲインは、C-600fの10.5dBから12dBにアップさせている。また、人の聴感特性に合わせた音量連動式のラウドネス機能も装備。

 さらに、フロントパネルには電子制御のバス/トレブル式トーンコントロールとLECUAによる音量シフト機能を使った、LRバランス調節機能も備えている。

 入力端子はアナログRCA×5、XLRバランス×2を搭載。録音入出力としてアナログRCA×1も用意する。出力はアナログRCA×2、XLRバランス×2。バランス入力1~2はプリセットした位相(3番HOT←→2番HOT)を端子ごとに記憶できる。また、AVアンプのプリ出力などを接続できるアンバランス外部プリ入力も備えている。端子部には金メッキを施している。SN比はアンバランスで125dB、バランスで122dB。

 電源部には、3,300μF×2のブロックコンデンサを搭載。抵抗やコンデンサには、カスタムパーツをふんだんに使ったという。筐体には、シャーシ電流によるアースインピーダンスの上昇や発生磁界の影響を防ぐループレスシャーシ構造を採用。脚部には微小レベルの音楽信号を不要な振動から守るため、グラデーション鋳鉄製レッグを使っている。

 ズームとディマー機能付きのFLディスプレイを装備。電源ケーブルは、OFC極太線ノンツイスト構造の純正電源ケーブル「JPA-10000」を同梱。リモコンも付属する。

 消費電力はスタンバイ時で2W、動作時で24W。外形寸法は440×430×130mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は14.6kg。

「C-700u」の背面

ステレオパワーアンプ「M-700u」

 定格出力120W×2ch(8Ω)、240W×2ch(4Ω)。モノラル動作時は480W(8Ω)。最大出力は960W×2ch(1Ω)、モノラル時1920W(2Ω)のパワーアンプ。ハイパワー志向と密度感のある音質を両立させるというバイアス電流設定により、最大6Wまでの純A級動作が可能。

ステレオパワーアンプ「M-700u」

 出力モジュール構成は、高域の歪特性を大幅に改善したODNF Ver4.0対応の3段ダーリントン4パラレルプッシュプル構成。電源部には高いレギュレーション性能を持つ、EI型の大容量590VAの電源トランスを使っている。

 フロントには、LEDによる電球色照明付きの大型針式アナログレベルメーターを装備。筐体は、シャーシ電流によるアースインピーダンスの上昇や発生磁界の影響を隔絶するループレスシャーシ構造。インシュレータは、グラデーション鋳鉄製レッグを使っている。

 入力端子は、アナログRCA×1、XLRバランス×1。スピーカーターミナルは1系統。端子に金メッキ処理を施したハイグレードなACインレットを採用。電源ケーブルは、OFC極太線ノンツイスト構造の純正ケーブル「JPA-10000」を同梱する。

 消費電力は350W。無信号時120W、スタンバイ時0.4W。外形寸法は440×427×190mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は27.5kg。

「M-700u」の背面

(山崎健太郎)