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25、26日開催「秋のヘッドフォン祭 2014」注目展示

T5pがAK向けに。OPPOのポタアン、GOLDMUNDの新製品

秋のヘッドフォン祭 2014

 東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「秋のヘッドフォン祭 2014」が、10月25日(土)と26日(日)の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催される。入場は無料。

 各社がこのイベントに合わせて新製品を発表しており、会場ではそれらが体験できる。また、イベントでの新製品発表も予定されている。ここではそうした新製品情報の中から、特に注目のものをピックアップする。

発表会も開催。新ハイレゾプレーヤーの詳細情報も?

 6階のチャペルにて、各社が発表会も予定している。D&Mホールディングスは、25日の11時から、新製品発表会を実施。デノン初のポータブルヘッドフォンアンプ「DA-10」や、11~12月に発売予定新製品を含むヘッドフォン(AH-D7100、AH-D600、AH-MM400、AH-MM300、AH-MM200など)を紹介、試聴もできるという。デノンは15階リーフルームにブースも設ける。

デノン初のポータブルヘッドフォンアンプ「DA-10」
デノン、MUSIC MANIACシリーズの新モデル「AH-MM400」

 25日13時からは、TEACも発表会を開催。TEAC、beyerdynamic、KOSSブランドの新製品を紹介する。既報の通り、TEACは10月17日から開催された「音展 2014」において、DSDのネイティブ再生にも対応したハイレゾポータブルプレーヤー「HA-P90SD」を参考展示しており、このプレーヤーについての新情報が明らかになる見込みだ。

 beyerdynamicからは、ヘッドフォンの「DTX350」、ヘッドフォンアンプ「A 2」を参考展示。KOSSからは、ヘッドフォンの「SP540」、「SP330」、「Pro4S」、Bluetoothヘッドフォン「BT540i」を参考展示予定。さらには、KOSSのBluetoothスピーカー「BTS1」も出展するという。

音展で参考展示されたDSD対応ポータブルプレーヤー「HA-P90SD」

 16時からは、Fitear(須山歯研)の発表会も予定されている。

アユート

 アユートは、beyerdynamicの密閉型ヘッドフォンの「T5p」をベースに、ハイレゾプレーヤーAKシリーズ向けにチューニングしたという「AKT5p」を参考展示する。

 AKT5pは13階のiriverブースで参考出展。AK240など、AKシリーズでのバランス駆動に対応する2.5mm、4極のケーブルを採用しているのが特徴。チューニングも、AKシリーズ向けに施されている。

「T5p」通常モデル

 iriverブースでは他にも、「AK10 ラブライブ! エディション」(全9色)や、AK第2世代製品のAK240/AK120II/AK100II。第1世代のAK100MKII/AK120を展示する。

AK10 ラブライブ! エディション

 15階のアクアルームにも、ORBとの共同ブースを展開。10月8日に発表した限定モデル「AK240ブルーノート75周年記念エディション」を展示する(11月21日発売/直販税込777,600円)。ジャズのBlue Noteレーベル創立75周年を記念した特別モデルで、世界1,000台限定生産。特別カラーのAK240と、Blue Noteを代表する75タイトルのハイレゾ音源を収録したmicroSDカード75枚をセットにしており、タワー側の専用ケースに収録できる。

AK240ブルーノート75周年記念エディション

 また、「音楽をもっと楽しもう」をテーマにしたイベントも実施。「JAZZ TIME」 と「アニソン TIME」の時間を設け、TECHNOBOYS P.G.のフジムラトヲル氏や、アイウィルの佐藤純之介プロデューサー、ミュージシャンの松岡 matzz 高廣氏らを招いて、試聴やトークイベントも実施される。

 他にも、オーディオビジュアルライター 野村ケンジ氏によるアニソン試聴会や、トリニティセブンのマスター音源や寺島拓篤氏の2ndアルバム「Prism」のハイレゾバージョンも初公開予定。

オーディオテクニカ

 10月16日に、新製品を大量に発表したオーディオテクニカ。ヘッドフォン開発40周年の集大成と位置づけている注目モデル「ATH-MSR7」、デジタル音源をアナログ変換せずに直接スピーカー駆動できる「Dnote」技術を使った世界初のフルデジタルUSBヘッドフォン「ATH-DN1000USB」、天然チーク材のウッドハウジングを採用した「ATH-W1000Z」など、気になる製品が多数展示される見込みだ。

世界初のフルデジタルUSBヘッドフォン「ATH-DN1000USB」

パイオニア

 パイオニアブースの目玉は、同社初のポータブルヘッドフォンアンプ「XPA-700」(11月下旬発売/実売57,000円前後)だ。ESSの最上位グレードDACを搭載し、バランス駆動にも対応。バンパーやケーブルガイドをユーザーが取り付ける事で、ポータブルプレーヤーと組み合わせやすく、カスタマイズできるのがポイント。音質のカスタマイズ機能も豊富に搭載している。

初のポータブルヘッドフォンアンプ「XPA-700」

タイムロード

 ブースの見所は、独ULTRASONEの“新しい顔”になるという、新ヘッドフォンシリーズ「Performance」3機種。11月中旬発売予定で、実売は「Performance 880」が6万円前後、「Performance 860」が4万9,000円前後、「Performance 840」が3万8,000円前後。「Editionシリーズの構造的な特徴を受け継ぎ、音質や装着感は妥協せず、材質を吟味し、より魅力的な価格設定を実現した」というシリーズだ。

Performance 880

 イヤフォンの新製品は、2012年秋から発売している「IQ」をベースに、ミュージシャンから寄せられた意見を反映させて開発した、プロ仕様モデルと位置づけられている「IQ Pro」が出展予定。

 ULTRASONEのCOOマイケル・ジルケルを迎えてのトークセッションも実施予定だ。

 さらに、CHORDの人気モデル「Hugo」のブラックモデルもお披露目される。

OPPO Digital Japan

 OPPOでは、USB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ「HA-1(JP)」や、平面磁界駆動型ヘッドフォン「PM-1」、PM-2」などに加え、プロトタイプのUSB DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「HA-2」を参考展示予定。ただし、モックの展示のみで、試聴はできないという。

完実電気

 Shureのコーナーでは、11月発売予定のポータブルヘッドフォン「SRH144」、「SRH145」を初公開する。

SRH145+

 ポーカロラインのコーナーでは、MICRO SHARのポータブルアンプ新モデルが展示される可能性がある。

 さらに、PC Audioコーナーでは、McIntosh初のヘッドフォン「MHP1000」を用意。同社アンプ「MHA100」で試聴もできるという。

McIntosh初のヘッドフォン「MHP1000」。写真は「2014東京インターナショナルオーディオショウ」の時のもの

ミックスウェーブ

 CEntranceの新製品となる「Mini-M8」の展示を予定。「HiFi-M8」の改良版で、よりイヤフォンとの組み合わせに特化させ、バッテリによる駆動時間の強化、小型化を実現させたというモデルだ。

 Cypher Labsからは、「AlgoRhythm Picollo DAC」を展示予定。現行機「AlgoRhythm Picollo」の筐体にDACを搭載したモデルで、DACには「PCM2704」を採用。PCやAndroid端末と連携できるという。

フェーズメーション

 11月発売予定の新商品である、バランス駆動対応のヘッドフォンアンプ「EPA-007x」を参考出品。USB DACの「HD-7A192」と、ルビジウムクロック「HD-7Rb」を組み合わせるという。

COWON JAPAN

 ハイレゾ対応のポータブルプレーヤー「PLENUE 1」を6Fロビーのブースで紹介。DSD 5.6/2.8MHzの再生(PCM 176.4kHz/24bitへ変換)や、192kHz/24bitのFLAC/WAV/AIFF/Apple Lossless(ALAC)、384kHzのDXD(192kHzにダウンサンプリング)、MP3/WMA、APE、OGGなどに対応。9月から発売されている。

ハイレゾ対応のポータブルプレーヤー「PLENUE 1」

Livezone R41

 Livezone R41は、イタリアのカスタムイヤフォンメーカー。フラッグシップモデル「LZ12」などを展示予定。

音茶楽

 11月下旬発売の「Flat4-楓弐型(KAEDE TypeII)」を展示し、少量先行販売も予定している。'12年11月より発売され、販売完了している「Flat4-楓」(KAEDE)」の構成部品を、塗装材料や音響抵抗材などの細部まで見直し、余韻レベルのかすかな音まで磨き上げたという新モデルだ。

Flat4-楓弐型(KAEDE TypeII)

TOP WING

 TOP WINGブースでは、RHA、HiFiMAN、GRADO、iFI-Audio、M2TECHの製品を展示。目玉となるのは、音質をユーザーが変更できるRHAの新イヤフォン「RHA T10i」(29,800円/11月上旬発売)だ。付属のフィルターを交換することで、ユーザーの好みの音質にカスタマイズできる。

RHAの新イヤフォン「RHA T10i」

 iFI-Audioのブースでは、2015年初頭の発売を予定しているコンパクトなオーディオシステム「Stereo 50 Retro System」を参考展示する。DSD 512(24.6MHz)、PCMは768kHzまでサポートするUSB DAC機能、Bluetoothレシーバ機能、真空管アンプなどを一体化したメインユニットと、ブックシェルフ型スピーカーのセット。セットでの予定価格は28万円。本体のみでは16万円、スピーカーのみでは14万円での発売を予定している。

Stereo 50 Retro System

トライオード

 トライオードのブースでは、25日の13時から、GOLDMUNDの新製品発表会が開催される。ヘッドフォン祭での発表会だけに、ヘッドフォンに関連する製品がお披露目されそうだ。

(山崎健太郎)