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GOLDMUND、165万円の「Telos」ヘッドフォンアンプ。プロテウス/レオナルド技術搭載

 ゴールドムンドジャパンは、GOLDMUNDのヘッドフォンアンプ「Telos Headphone Amplifier」を11月1日に発売する。価格は165万円。10月25日~26日に開催されている、「秋のヘッドフォン祭 2014」の中で発表された。

Telos Headphone Amplifier

 プリ部に「Mimesis 22History」、パワー部に「Telos5000」、DAC部には「Mimesis 20History」と、ハイエンドモデル群の開発で培った最新の技術を投入したというヘッドフォンアンプ。投入された技術の研究開発費は1億円を超えるという。

 「Telos」という名前は、古代ギリシャ語で「究極」、「最終」などの意味を持ち、「どんなにドライブが難しいヘッドフォンに対しても圧倒的な駆動力を発揮し、今までの製品では体験する事ができなかった精緻でどこまでもなめらかなサウンドを実現した」としている。

 増幅部は差動回路構成で、L/Rの各チャンネルに2基、合計4基のアンプを搭載。特殊なDCアンプ構成を採用している。

 位相と時間軸の問題に正面から取り組んでいるのが特徴で、「プロテウス」と「レオナルド」という2つのオリジナルシステムを開発。それともとにしたオリジナルのDSP回路を搭載している。プロテウス技術は、スピーカー向けに7年を費やして研究開発された技術で、「Epilogue 1 Signature」などにも使われている。さらに、可試聴帯域の増幅において、音質を高めるために有効な処理も行ない、「位相とタイムドメインが完全に整った究極の再生を可能にする」という。

入力切替ノブ
背面端子部

 筐体には、オリジナル技術の「メカニカル・グランディング」構造を採用。音質低下の原因となる物理的な振動を除去し、正確な再生を可能にしている。筐体表面は、ガラスのボールで処理するグラスブラスター仕上げで、これもゴールドムンドの音に欠かせないものだという。

 入力端子はUSB、アナログRCA、光デジタル、同軸デジタルを各1系統搭載。USB DACはDSD 5.6MHz(DoP)、PCMは384kHz/32bitまでのデータに対応する。同軸と光デジタルも、384kHz/32bitまでをサポート。出力は、標準ステレオヘッドフォンを2系統用意する。

クロノスのターンテーブル「SPARTA」と、トーンアーム「HELENA」

 対応OSはWindows 7、Mac OS X 10.7.5。電源ケーブル、USB DAC用のドライバなどを同梱する。外形寸法は35×30×10cm(幅×奥行き×高さ)、重量は12kg。

 なお、ゴールドムンドの製品はトライオードのブースに展示されている。ブース内では他にも、世界初の双方向二重回転板ターンテーブルを採用した、カナダ・クロノスのSPARTA(ターンテーブル/2,800,000円)、HELENA(トーンアーム/900,000円)などを、ヘッドホンアンプで試聴できる。

(山崎健太郎)