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JH Audio、最上位イヤフォン「Layla」を約36万円で先行販売。「Angie」も

 アユートは、Astell&KernとJerry Harvey Audioのコラボレーションイヤフォン(IEM/インイヤモニター)となるTHE SIRENS SEIRES「Layla(レイラ) Universal Fit」と「Angie(アンジー) Universal Fit」の先行モニター販売を実施する。1月21日正午より同社直販サイト「アキハバラe市場」でLaylaとAngieを各5台先行予約受付開始し、価格はLaylaが359,800円(税込)、Angieが159,800円(同)。

Layla Universal Fit
Angie Universal Fit

 なお、先行モニター販売の条件として、1カ月以内にアキハバラe市場に設けた特別ページに製品レビューを投稿することも求めている。LaylaとAngieの正式発売日は未定としている。

 iriverとJH Audioは、既にAK240に最適化したコラボイヤフォン「AKR03」を発売しているが、12月のポタフェスでLayla/Angieを発表するとともに、Astell&Lern製品向けにチューニングしたイヤフォンの開発や販売で協力していくことを表明していた。

 どちらもバランスド・アーマチュアユニットを複数搭載したユニバーサルタイプのイヤフォン。Laylaは低域×4、中域×4、高域×4の12ドライバを搭載。「Roxanne Universal Fit」に代わるハイエンドモデルと位置付けられている。「Angie」は低域×2、中域×2、高域×4の8ドライバ構成。ケーブルには、低域の調整が行なえるユニットも搭載する。いずれも米国製のハンドメイド製造。

Layla

Layla Universal Fit

 デレク・アンド・ドミノスの名曲の名を冠したJH Audio「The SIRENシリーズ」のフラッグシップモデル。低域×4、中域×4、高域×4の12ドライバを搭載し、ロックミュージックをイメージしたギターピック型のデザインを採用。ボディはフルカーボンファイバーで、手作業でバーナーで焼き付けたチタンベゼルにより、製品一つ一つの色味のニュアンスがことなり、ハンドメイドらしい趣を演出しているという。

 独自のミニクワッドドライバー構成「soundrIVeテクノロジー」を採用し、片チャンネルで12個のドライバを内蔵。広大な周波数範囲を提供する。高域用ドライバは歪を最小限に抑え、中域用ドライバは-5kHzまで完全にフラット、低域用ドライバはローパスフィルタにより「事実上歪みのない設計」とする。周波数特性は10Hz~23kHz。

Layla Universal Fit

 また、FreqPhaseテクノロジーにより、多数のドライバ構成での時間軸と各帯域の位相を正確に制御。ケーブルには、低域調整機能(Variable BASS output Adjustable Cable)を採用し、ユーザーが低域を調整可能。0~+13dBまでの調整が可能で、低域を一番下げている状態で完全にフラットになる設計とした。入力感度は117dB(1mW)、インピーダンスは20Ω。

 イヤフォン部とケーブルの接続は、独自の4pinアルミニウムケーブル・コネクタを採用。ロック機構も備えている。ケーブルはAstell&Kernとのパートナーシップ契約により、2.5mm 4極のAK240/AK120II/AK100II用バランスケーブルを同梱するほか、3.5mm 3極のケーブルも付属する。イヤーチップはラバーイヤーチップ(L/M/S)と、フォームイヤーチップ(L/M/S)で、低域調整用のスクリュードライバーも付属する。

独自の4pin端子を採用
低音の調整が可能
Jerry Hervey氏

 開発者のJerry Hervey氏は、「スタジオ・マスタリングのリファレンス用としてはじめて設計したIEM。これまで設計してきた多くのIEMは、ロックミュージシャン用のステージモニターとして設計しているため、低域と中低域を若干強調し、正確でありながら暖かみのある傾向の音。対してLaylaは、(ケーブルの低域調整機構で)低域を下げた状態で完全にフラットになるよう設計し、低域を最大値にした場合でもプラス13dB。さらに、IEMにも関わらず、精巧なクロスオーバーネットワークを実現し、クロスオーバーフィルタには4次(24dB/oct)を採用。回路構成に独自のFreqPhases Waveguideと、特許を取得したクワッドドライバーを採用し、レコーディングスタジオのミックス・ポジションで聞いているかの用に、スタジオエンジニアやプロデューサー、ミュージシャンがリスナーに聴かせたいサウンドを正確に届ける」とコメントしている。

パッケージ
同梱品
AK240とLayla

Angie

 「Angie」は低域×2、中域×2、高域×4の8ドライバ構成。ボディはケブラーファイバーとアルミベゼルを組み合わせ、フェイスプレートにはリアルカーボンを採用。ロックミュージックをイメージしたギターピック型のデザインで、レッド・クローム仕上げとした。

Angie Universal Fit

 Laylaと同様に、新設計ドライバにより事実上歪みのない設計とし、ミニクワッドドライバー構成「soundrIVeテクノロジー」を採用している。再生周波数帯域は10Hz~23kHz

 FreqPhaseテクノロジーにより、多ドライバ構成での時間軸と各帯域の位相を正確に制御。ケーブルは、低域調整機能を採用し、ユーザーが0~+10dBまでの幅で低域を調整できる。低域を一番下げている状態で完全にフラットになる設計としている。入力感度は117dB(1mW)、インピーダンスは17Ω。

AKシリーズとAngie

 イヤフォン部とケーブルの接続は、独自の4pinアルミニウムケーブル・コネクタで、ロック機構も備えている。ケーブルは2.5mm 4極のAK240/AK120II/AK100II用バランスケーブルと3.5mm 3極のケーブルも付属する。イヤーチップはラバーイヤーチップ(L/M/S)と、フォームイヤーチップ(L/M/S)で、低域調整用のスクリュードライバーも付属する。

 Jerry Hervey氏は、「『Layla』の妹分に当たる製品。デュアルロー、デュアルミッド、クワッドハイの構成は、どんなソースも正確に再現するリファレンスクオリティのサウンド」としている。

独自の4pin端子を採用
パッケージ
同梱品

(臼田勤哉)