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パイオニア、ハイレゾの高解像度再生に対応する約2万円のモニターヘッドフォン

 パイオニアは、高解像度な音源の再生に対応する、モニターヘッドフォンとして「HRM-7」を2月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。

モニターヘッドフォン「HRM-7」

 DAW(Digital Audio Workstation)を使って楽曲制作をする人の増加や、音源のハイレゾ化に合わせて、「高解像度の音源を正確にモニタリングできるヘッドフォンのニーズに応える」として開発されたモデル。

 搭載しているダイナミック型ユニットは、CCAW(銅被覆アルミニウム線)ボイスコイルを搭載した、40mm径の新開発HDドライバ。5Hz~40kHzまでの再生が可能で、「高い解像度のマスター音源やハイレゾ音源を忠実に再生する」という。インピーダンスは45Ω、出力音圧レベルは97dB。

 最大入力2,000mWと、高耐入力で、大きな音声を入力した場合でも、音の歪みを抑制。大型で強磁力なレアアースマグネットにより駆動力を高めており、素早い立ち上がりの低域と、クリアな中高域再生ができるという。

 ハウジングはオーバーイヤータイプで、密閉型。耳周りの音響空間の容量や形状を最適化することで、音像定位の確認に適した広がりのある音場再生を可能にしたとする。

  低域のレスポンス向上と遮音性を高めるために、「バスレフ・デュアルチャンバー」を採用。ハウジング部に、容積の大きいバスレフ方式の2つの空気室を設けている。さらに、剛性の高いアルミプレートによる“3層プレート制振構造”も採用する事で、不要な共振を低減。クリアな中低域再生を実現したという。

 イヤーパッドには、低反発と高反発のクッションを組み合わせたハイブリッドクッションを採用。耳周りの空間を確保しつつ、快適にフィット。肌触りの良いベロア素材も使っている。

 頭部と耳周りの形状が最適になるよう、人間工学を用いてイヤーパッドの角度を調整。頭部に広くフィットするフリーアジャストヘッドクッションも採用している。

 ケーブルは片出しで、着脱可能。OFCリッツ線を使った1.2mのカールケーブルと、3mストレートケーブルを同梱。ケーブルの表面にはタッチノイズを低減するため、細かな溝が作られている。

 入力はステレオミニで、金メッキ仕上げの標準プラグ変換アダプタを同梱。交換用のイヤーパッドも付属する。ケーブルを含まない重量は330g。

製品紹介動画

(山崎健太郎)