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SHANLING、デュアル真空管搭載のポータブルCDプレーヤー「EC Zero T」
2025年6月13日 14:00
MUSINは、SHANLINGブランドのポータブルCDプレーヤー「EC Zero T」を6月20日より発売する。価格は89,100円。発売に先駆けて、予約受付を開始した。
最大の特徴は、「R2R DAC×デュアル真空管」によるフラッグシップチューニングサウンドを楽しめること。
既発のUSB DACアンプ「EH2」より継承した、独自開発のR2R DACアーキテクチャ「Kunlun(コンロン)」を採用。一般的なΔΣ型DACアーキテクチャに比べ、Kunlunは「純粋なアナログ変換を実現し、よりサウンドにリアリティな表現をもたらす」という。
真空管パーツには、低電圧・低消費電力のRaytheon製「JAN6418」をデュアル搭載。暖かく柔らかなサウンドで、「気持ちの良い音場の広がりと懐かしいレトロサウンドを表現する」としている。
真空管「Tube Mode」とトランジスタ「AB Mode」の2つのモード切り替えに対応。真空管の暖かく柔らかなサウンドと、力強い高解像度のサウンドが切り替えられるため、幅広い楽曲に対応できる。
USB DACとしても利用可能。スマホやPCを接続し、DACアンプとしてゲーミング体験、映像コンテンツの視聴などにも利用できる。USB DACモードでは、最大768kHz/32bitのPCMとDSD 512の再生に対応する。
オーバーサンプリングに対応する「OS Mode」も装備。設定項目の「PCM Filter」から切り替えられる。OS Mode時は、音像の鮮明さが向上し、トランジェント特性がより明瞭になることで、サウンドクオリティの高いアップライトなサウンドが楽しめる。
筐体はソリッドアルミニウムCNC一体成形による安定性、強度、コンパクトなサイズを兼ね備えた設計。ディスクトレイ部分には「磁器吸着パーツ」を採用し、トップカバーとディスクトレイ両面から磁器吸着固定をすることで、従来のビーズ式固定方式よりも高い安定性を実現。機械振動を効果的に抑制させることで、高い制振性能と動作安定性を備えた。
イヤフォン出力は3.5mmシングルエンドと4.4バランスを装備。Bluetooth 5.3準拠で、CDモード、USB DACモードともにBluetooth送信も行なえる。コーデックはSBC、aptX、aptX Adaptiveをサポートする。
バッテリー内蔵で、3.5mmシングルエンド接続時は約8時間、4.4mmバランスで約7.5時間、Bluetooth送信では約20時間再生可能。
筐体背面の「P MODE」を「EXT DC」に切り替えることで、バッテリー駆動からDC外部電力入力のモードに変更可能。最大1,220mW@32Ωの高出力サウンドが楽しめる。
CDリッピング機能も装備。USB DAC電源ポートに、FAT32にフォーマットされたUSBドライブを接続し、再生/一時停止キーを長押しすることで、CD音源をWAVフォーマットでリッピングできる。等倍速度でリッピングされるため、リッピング中も楽曲再生が行なえる。
外形寸法は158×150×28mm。重量は約669g。出力などスペックは以下の通り。
- AB Mode(トランジスタ)
Low Gain:57mW@32Ω
High Gain:158mW@32Ω
High Gain:330mW@32Ω(EXT DC) - Tube Mode(真空管)
Low Gain:47mW@32Ω
High Gain:158mW@32Ω
High Gain:268mW@32Ω(EXT DC) - THD+N:0.02%
- ダイナミックレンジ:116dB
- SN比:115dB
【3.5mmヘッドフォン出力】
- AB Mode(トランジスタ)
Low Gain:195mW@32Ω
High Gain:551mW@32Ω
High Gain:1,220mW@32Ω(EXT DC) - Tube Mode(真空管)
Low Gain:195mW@32Ω
High Gain:551mW@32Ω
High Gain:1,087mW@32Ω(EXT DC) - THD+N:0.02%
- ダイナミックレンジ:117dB
- SN比:117dB
【4.4mmヘッドフォン出力】
- AB Mode(トランジスタ):2.12Vrms
- Tube Mode(真空管):1.97Vrms
- THD+N:0.02%
- SN比:116dB
【3.5mmライン出力】
- AB Mode(トランジスタ):4.2Vrms
- Tube Mode(真空管):3.94Vrms
- THD+N:0.02%
- SN比:118dB
【4.4mmライン出力】