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Astell&Kern、限定イヤフォン「LUNA」。MADOOと共同開発した13mmプラナードライバ搭載

LUNA

アユートは、Astell&KernのオリジナルIEM第3弾となる限定生産イヤフォン「LUNA」(ルナ)を、6月21日に発売する。MADOOと共同で新開発した13mmプラナーマグネティックドライバーを搭載しているのが特徴。価格は495,000円。

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「One Driver. Infinite Detail」のスローガンを掲げ、AK ZERO1、AK ZERO2の開発で培った経験をもとに新開発した限定イヤフォン。平面駆動のプラナードライバーの活用に長けたブランドであるMADOOと共同で新開発した、13mmユニポーラ・マイクロプラナーマグネティックドライバー「片響(KATABIKI)」を搭載している。

13mmユニポーラ・マイクロプラナーマグネティックドライバー「片響(KATABIKI)」の構成。中央の4番が振動板

片響は、ダイナミック型ドライバーにヒントを得て、独自のユニポーラ磁気回路を採用し、共振特性にこだわって設計されたもの。振動板ハウジングはアルミニウム製で、精密にCNC加工され、ドライバー本体の高い剛性を確保した。

振動板はアルミパターンを印刷した超薄型軽量フィルムを使っており、大幅な軽量化を実現。磁気回路には強力なシングルマグネットと二重リング型ヨークを採用し、優れた磁束制御を実現。これにより、卓越したレスポンススピード、高解像度、ナチュラルな共振特性を獲得。「音楽の繊細なディテールまで忠実に再現する」という。

再生周波数は20Hz~30kHz。感度は105dB、インピーダンスは5Ω。

ドライバーの性能をより引き出すため、その硬度と剛性によって共振を抑制し、優れたサウンド特性を得られるチタン製ハウジングを採用。コネクター部には接続強度を高めつつ、汗などの侵入にも強い、埋め込みタイプIEM 2pin(0.78mm)コネクターを使っている。

筐体は、細部まで洗練された曲線とメタリックな質感によって、洗練と技術的精度の両方を実現したとする。エレガントな外装は、「永続的な快適さのために作られているだけでなく、音響の流れを最適化するために精密に設計されている」とのこと。形状は、月の柔らかな曲線からインスピレーションを得ている。

高純度な信号伝送を可能にするため、Eletech製のシルバーコートOCCとOCCを組み合わせたハイブリッドケーブルを採用。高純度の銀メッキと銅をブレンドして、綿密に設計した。プラグカバーやスプリッター、コネクターカバーはアルミニウム仕上げ。入力プラグは4.4mmバランス。

入力プラグは4.4mmバランス

フィッティングとサウンドを好みで調整できるように、複数のイヤーピースが付属。EletechのBAROQUEイヤーピースは、柔らかいフィット感と共に広大なサウンドステージを提供。AET07イヤーピースは、しっかりとフィットさせたい場合に最適でニュートラルなサウンドを実現。ウレタンフォームイヤーピースも付属し、遮音性も追求できる。

高級感のある手触りが特徴のアルカンターラキャリングケースが付属する。