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Xbox Oneゲームプレイや録画など、連携強化のWindows 10。84型4K「Surface Hub」も

 米Microsoftは22日(現地時間)、新世代OSの「Windows 10」を発表した。'15年内に提供開始予定で、Windows 7/8.1と、Windows Phone 8.1のユーザーは、Windows 10提供から1年間は無償でアップグレードできる(一部のエディションを除く)。Windows 10では、Xbox Oneゲームをストリーミングしてプレイする機能や、プレイ動画の録画などの機能を新たに搭載。また、ホワイトボードのように使えてスマホやタブレットと同期できるWindows 10搭載ディスプレイ「Surface Hub」も'15年後半に発売予定。4K解像度の84型とHDの55型の2モデルを用意する。

Microsoftのサティア・ナデラCEO

 Windwos 10では、パーソナルデジタルアシスタント「Cortana」機能によるユーザー支援や、新しいWebブラウザ「Project Spartan」(開発コード名)、ユニバーサルアプリの「Office for Windows 10」などを採用。また、ノートPCとタブレットの2通りの使い方ができる2in1デバイスでのキーボード、マウス操作と、タッチ操作の切り替えをシームレスに行なえる「Continuumモード」を備えるほか、写真やビデオ、音楽、地図、SNSなどを、各デバイス共通のインターフェイスで利用可能。コンテンツをOneDriveで保存/同期でき、1つのデバイスで始めた作業を他のデバイスで続けて行なえる。主な新機能の詳細は、PC Watchでレポートしている

 Windows 10の次期テクニカルプレビューは、PC向けを来週に提供するほか、2月後半には初めて携帯電話向けにも、Windows Insiderの登録ユーザーを対象に無償で提供される。

Windows 10に合わせて様々な製品や連携機能を発表
Windows 10のスタートスクリーン

 また、Windows 10向けに新たなXboxアプリも提供予定。これにより、Windows 10搭載PCとXbox Oneのどちらでも、Xbox Liveのネットワーク機能を利用可能。「Game DVR」機能により、Windows+Gのキーを押すことで、Xbox Live上のゲームプレイを録画でき(対象タイトルのみ)、編集してSNSで共有したり、様々なデバイスで友人とゲームを遊ぶことなどが可能。Windows 10のDirectX 12アプリケーションプログラミングインターフェイス用に開発された高いグラフィック性能のゲームを楽しむことができ、PCやXbox One本体から、Windows 10タブレットやPCへゲームを直接ストリーミングすることも可能。Xbox Oneとの連携に関する詳細は、3月のGDC(Game Developers Conference)において発表される予定。

Xbox OneとWindows 10搭載PCのマルチプレイや、プレイ動画のキャプチャなどが可能
Xbox連携の紹介動画

タブレット連携する84型4Kなどの「Surface Hub」も

 Windows 10に合わせて、新たなハードウェアについても発表され、VR技術を使ったヘッドマウントディスプレイ「Microsoft HoloLens」と、84型4Kや55型HDのディスプレイをホワイトボードのように使用できる「Surface Hub」を発売予定。なお、HoloLensについては別記事で掲載している。

 Surface Hubは、大型ディスプレイを備えたWindows 10搭載端末で、2人同時の手書き入力や、他のタブレットとの同期表示などが行なえ、会議室のホワイトボードのように利用可能。55型HDと84型4Kの2モデルをラインナップし、設置用のスタンドも用意するほか、壁掛けも可能。'15年後半に発売予定。

Surface Hubの使用例

 HDMI入力を備えるほか、BluetoothとNFCも搭載し、対応デバイスとのワイヤレス接続も可能。ペン入力は、紙に書くような自然な書き心地を実現するとしている。指でのタッチ操作は100のタッチポイントで認識する。カメラやステレオスピーカーも装備する。

(中林暁)