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TASCAM、96kHz/24bit 8ch録音対応PCMレコーダ「DR-680MKII」。バックアップ録音も

 ティアックは、TASCAMブランドのポータブルマルチチャンネルオーディオレコーダ「DR-680MKII」を2月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は75,000円前後。

DR-680MKII

 6系統のマイク/ライン入力と、同軸デジタル入力を備え、96kHz/24bitの8トラック同時録音が可能なポータブルマルチチャンネルレコーダ。'10年に発売した「DR-680」の後継モデルで、48Vファントム電源対応の「HDDA(High Definition Discrete Architecture)マイクプリアンプ」を引き続き搭載し、マイクプリアンプのオペアンプやコンデンサを従来モデルから変更することで音質を向上したという。ドラマやドキュメンタリーの制作、フィールド録音、SE録音、ライブレコーディングなどで、サラウンド収録やマルチマイクによる高音質レコーディングが行なえるとしている。

 録音ファイルフォーマットはリニアPCM(WAV)で、業務用のBWFや、MP3記録にも対応。モニターミックス機能も備え、レベルとパンを設定したステレオモニターが可能。モニターミックスを6トラックとは別のステレオトラックに同時録音できる。さらに、2トラック時は最大192kHz/24bitで録音できる。MP3記録は4チャンネルまで同時録音できる。

 従来機種からの機能強化として、入力1/3/5の音声に対して-12dBにゲインを落としてバックアップ録音ができるデュアル録音機能も追加。録音/再生メディアには、従来のSD/SDHCカードに加え、最大128GBまでのSDXCカードもサポートした。その他にも、クロック精度の向上や、テイク番号をリセットできる「Take No. Init(ファイル番号初期化)」機能の追加を行なった。また、マルチトラック素材の再生にも対応している。

 電源は付属のACアダプタまたは単3電池8本で、アルカリ乾電池やニッケル水素充電池のほか、新たに長寿命のリチウム乾電池にも対応した。連続録音時間は、アルカリ電池のEVOLTAで最大6時間(2ch/ファントム電源OFF)、ニッケル水素電池のエネループで5.5時間(同)、リチウム乾電池のEnergizer ULTIMATE LITHIUMで11時間(同)。

 入力端子は1~4がXLR/TRSコンボジャックで、5/6がTRS。6系統のRCA出力や、1系統の同軸デジタル出力、標準ヘッドフォン出力も装備。出力500mWのモノラルスピーカーを内蔵する。そのほか、USB 2.0や、SYNC入出力(RCA)なども装備する。

 消費電力は8W(ファントム電源ON時)。外形寸法は216.4×188.4×56mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.2kg/1.4kg(電池含む/電池除く)。

アナログ入力
デジタル入出力とアナログ出力
ベルトを装着して持ち運べる

(中林暁)