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エソテリック、新DAC/DSD 11.2MHz対応のUSB/SACDプレーヤー「K-07X/05X」
(2015/2/18 09:50)
エソテリックは、DSD対応の新32bit DACを搭載したUSB DAC/SACDプレーヤー「K-07X」、「K-05X」を2月25日より発売する。価格はK-07Xが43万円、K-05Xが58万円。
旭化成エレクトロニクスの新ハイエンドDAC「AK4490」を採用し、従来モデル(K-07/05)の倍の回路規模となる左右チャンネルごとの差動4回路/8出力のパラレルディファレンシャル構成として搭載。音質を磨き上げ、リニアリティの向上や低ノイズを達成したという。
なお、従来モデルのDACはAK4392で、USB DAC入力時には、192kHz/24bitまでの対応となっていたが、K-07X/05Xは、WAV/FLACなどは32bit/384kHzまで、DSD 11.2MHzまで対応可能となった。エソテリックのオリジナルPCドライバーソフトウェアにより、DoPやASIO 2.1に対応する。
いずれもフラッグシップモデル「Grandioso」のエッセンスを継承したディスクプレーヤー/DACで、ディスクは音楽CD(CDDA)とSACDに対応。K-07X/05Xの大きな違いはディスクドライブ部の仕様。
K-07Xでは、Grandiosoと同一の軸摺動型ピックアップを搭載したエソテリック独自のVOSPメカニズムを搭載。レンズを移動させたときにレーザーの光軸が常に垂直方向を維持し、高精度な信号読み取りを実現する。メカニズムのハウジング部には8mm厚のスチール製大口径スタビライザーでメカニズムの剛性を高め、ディスクの高速回転による振動を排除することで、安定したデータの読み出しを可能とする。
K-05Xは、ディスク回転時の面振れを補正して読み取り精度を高めるVRDS-NEO「VMK-5」を搭載。回転イナーシャを最小化する高精度アルミニウム+ポリカーボネート素材のハイブリッド・ターンテーブルを採用し、ブリッジ部は、内部損失の高い高剛性BMC(BulkMolding Compound)素材とスチールによるハイブリッド構造により、回転振動を大幅に減衰。スピンドルモーターは回転検出信号を使った高度なサーボコントロールにより、信号読み取り精度を高めている。
最新DAC部との搭載に加え、DAC部とアナログ出力回路部はデュアル・モノ構成とし、優れたチャンネルセパレーションを実現。チャンネルあたり合計500,000μFという安定化電源により、低域再生を強化している。K-07Xには大型EIコアトランスを採用。K-05Xには、高効率でハイパワーな大型トロイダルトランスを搭載する。
32bit DACを複数個組み合わせた「34bit D/Aプロセッシング」により、ハイビットデータの階調を活かし、忠実なアナログ変換が行なえるという。PCMの信号処理用に4種類のデジタルフィルターを搭載するほか、OFFモードも用意。OFFモードモードはDSD、PCMのそれぞれで選択でき、好みに合わせて適用できる。
VCXOクロックを搭載。K-05Xには、NDKと共同開発した大型カスタムVCXOを採用しており、±0.5ppmと優れた中心精度と位相雑音の低減を実現。従来よりさらに大型の水晶片を用いて、音質を向上したという。外部機器と同期再生するクロックシンク機能も備えている。
アナログ出力回路もブラッシュアップ。優れた電流伝送能力と強力なドライブ力の「ESOTERIC-HCLD Type2バッファーアンプ回路」を採用。チャンネルあたり2回路搭載し、XLR出力の場合はディファレンシャル(差動)、RCA出力の場合はパラレル(並列)駆動させる。ソースに合わせてPCM経信号を2/4/8倍にアップコンバートしたり、DSD変換出力を行なうなど、豊富なDD変換機能も備えている。
デジタル入力として、USBと同軸デジタル、光デジタルを装備。USB以外の各入力も192kHz/24bitまで対応する。出力はバランス(XLR)×1と、アンバランス(RCA)×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1。出力インピーダンスはXLR/RCAともに20Ω。
消費電力は27W(K-07X)/15W(K-05X)。外形寸法は445×355×131mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約14kg。リモコンや電源ケーブルが付属する。