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ラックスマン、ODNF 4.0/アッテネータLECUA搭載の純A級プリメイン「L-590AXII」

 ラックスマンは、トランジスタ式プリメインアンプ「Xシリーズ」の第2世代モデルの第1弾として、純A級増幅方式を採用した「L-590AXII」を6月下旬に発売する。価格は58万円。カラーはブラスターホワイト。

プリメインアンプ「L-590AXII」

 「純A級増幅方式による密度感のある音色を継承」しながら、パワーアンプM-900u/M-700uやプリアンプC-900u/C-700uの開発時に培った技術をフィードバックしたというモデル。出力は30W×2ch(8Ω) 、60W×2ch(4Ω)。

 プリ部の出力段に、フラグシップモデル「C-900u」と同等のディスクリートバッファ回路を搭載。パワーアンプ部に対する駆動力を向上させている。音量調節部には、88ステップのアンプ回路一体化型・電子制御アッテネータ、新LECUA1000を備えている。

 独自の増幅帰還回路ODNFは、最新バージョン4.0を採用。ODNF Ver4.0対応3段ダーリントン3パラレルプッシュプル構成で、高域の歪特性を大幅に改善したという。

 電源部には、1次側の巻線径をアップした高レギュレーションの電源トランスと、LR独立80,000μF(10,000μF×8)の大容量ブロックコンデンサを組み合わせたハイイナーシャ(高慣性)電源を採用している。

 入力された音声信号をスピーカー出力まで最適最短のルートで構成する、新設計「ビーライン・コンストラクション」を採用。内部配線は各芯スパイラルラップ・シールドと芯線の非メッキ処理を施した、独自のOFCワイヤーを使っている。

 MM/MC対応のフォノアンプや、人の聴感特性に合わせた音量連動式のラウドネス機能なども搭載。パワーアンプを追加したバイアンプ構成やAVシステムとの共存するために、プリ/パワー分離機能も備えている。

背面

 前面には新デザインのメーターパネルと、高応答特性の新メーターユニットを採用したLED照明付き針式アナログメーターを装備。シャーシは、シャーシ電流によるアース・インピーダンスの上昇を防ぐ独立コンストラクションのループレスシャーシ構造を採用。

付属リモコン

 スピーカーターミナルは2系統装備し、Yラグやバナナ端子に対応。グラデーション鋳鉄製インシュレータも備えている。電源ケーブルは着脱可能で、ノンツイスト構造の「JPA-10000」(極性マーク付)が付属。対応CDプレーヤーも操作できるアルミ製のリモコンも同梱する。

 入力端子はアナログRCA×4、Phono×1(MM/MC)、バランスXLR×2、録音入出力×1、セパレート入力×1を搭載。ヘッドフォン出力も備えている。消費電力は310W、スタンバイ時は0.4W。外形寸法は440×463×193mm(幅×奥行き×高さ)。重量は28.4kg。

(山崎健太郎)