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ELAC、ユニット一新のスピーカー「Debut Line」。55,000円のブックシェルフなど

 ユキムは、独ELACのスピーカー新シリーズ「Debut Line(デビュー・ライン)」を11月21日より発売する。価格は、ブックシェルフの「B5」が55,000円(ペア)、「B6」が70,000円(同)、トールボーイ「F5」が125,000円(同)、センター「C5」が40,000円。なお、特約店のみで購入できるモデルとなる。

ブックシェルフの「B6」

 Debut Lineは、かつてTADやKEFでスピーカー開発を手がけたエンジニアのアンドリュー・ジョーンズ氏が2015年初めにELACへ入社して開発した新しいスピーカー。ELAC伝統のJETツイータやクルトミューラー製コーンウーファではなく、新デザインのツイータとウーファを採用。ELAC初となるアラミドファイバーを用いた新ウーファは、強度の高さと軽さが特徴。1インチのクロスドームツイータには新デザインのウェーブガイドを採用している。ユニット開発だけでなく、最終的なサウンドの決定にもジョーンズ氏が加わっている。

 なお、同シリーズのアトモスイネーブルドスピーカー「A4」や、サブウーファ「S10」、「S10EQ」も同日より順次発売。これらの製品については別記事で掲載する。

 ELACは2016年に90周年を迎える。これを記念した最高グレードの新しいフラッグシップスピーカーの発表も示唆している。

ブックシェルフ「B5」、「B6」

 「B5」と「B6」は、2ウェイのブックシェルフ型スピーカー。両モデルの大きな違いはウーファのサイズで、B5は5.25インチ(約135mm)、B6は6.5インチ(約165mm)。B5は、シリーズで最もコンパクトなモデルとなる。ツイータは1インチで共通。

シリーズ最小モデルのブックシェルフ「B5」

 ウーファは、ウォーヴン・アラミドファイバーを使用し、優れた硬さと軽さの比率を追求。従来のポリプロピレンやペーパーコーンを超える減衰特性を実現したという。

 ツイータ部には、楕円形の「Deep-Spheroid Custom Waveguide」を採用。外部要因から干渉されないダイレクトなコントロールを可能にし、エンクロージャの回折からツイータ表面を守るという。

 クロスオーバーは6つの要素で構成する「Intricate Crossover」を採用。ドライバ間のスムーズな伝送を可能にしている。

 再生周波数帯域は、B5が46Hz~20kHz、B6が44Hz~20kHz。クロスオーバーは3kHz、インピーダンスは6Ωで共通。外形寸法は、B5が200×222×324mm(幅×奥行き×高さ)、B6が216×254×356mm(同)。

トールボーイ「F5」

 「F5」は、1インチのツイータ1基と5.25インチのウーファ3基を搭載する2.5ウェイのトールボーイスピーカー。ステレオとマルチチャンネルの両方に利用でき、Debut Lineのサブウーファとの組み合わせなどでシステムを構築可能。B5/B6と同様に新たなツイータ/ウーファユニットを搭載し、Intricate Crossoverも採用する。

F5

 エンクロージャはMDF製。内部に2つの水平補強を設け、ツイータやミッドレンジの部分と、ウーファ部分を分離。これにより不要な振動の影響を抑制している。

 再生周波数帯域は42Hz~20kHz、クロスオーバーは250Hz/3kHz。インピーダンスは6Ω。外形寸法は200×222×965mm(幅×奥行き×高さ)。

センター「C5」

 「C5」は、1インチのツイータ1基と、5.25インチのウーファ2基を備えた2ウェイのセンタースピーカー。ブックシェルフのモデルと同様に楕円形のDeep-Spheroid Custom Waveguideも備える。クロスオーバーはIntricate Crossover。

C5

 再生周波数帯域は48Hz~20kHz、クロスオーバーは3kHz。インピーダンスは6Ω。外形寸法は476×222×200mm(幅×奥行き×高さ)。

(中林暁)