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ソニー、カラー点灯や2台連携も可能な新LED電球Bluetoothスピーカー

 ソニーは、LED電球とBluetoothスピーカーを融合させたLED電球スピーカーの新モデルとして、192色のカラー点灯機能や2台連携の音楽再生機能を備えた「LSPX-103E26」を5月21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24,000円前後。

カラー点灯可能なLED電球とBluetoothスピーカーを融合させた「LSPX-103E26」(シェードは別売)

 従来のLED電球スピーカー(LSPX-100E26J、'15年5月発売)のコンセプトを引き継ぎながら、振動板の厚みを改良した新規開発スピーカーを搭載するなど、音質向上を図っている。さらに新機能として、カラー調色機能や、2台のLED電球スピーカーを連携させて音楽を再生できるステレオモード・ダブルモード機能などを備える。ステレオモード・ダブルモードの搭載については、前モデルのユーザーからの要望が多かったという。

Life Space UX第5弾「LSPX-103E26」

 大きさは前モデルと同サイズの約61×116mm(直径×長さ)で、E26の口金を採用し、一般的なダウンライトやペンライト、スポットライトなどに取り付け可能。重量は約198gで、従来の約205gから7g軽量化。別途変換アダプタを用いることで、E17型の照明器具にも装着できる。

新LED電球スピーカー(左)と従来の「LSPX-100E26J」

 AV製品を住空間に溶け込ませ、「空間を活用して新たな体験を提供する」という「Life Space UX」コンセプト製品の第5弾。家の各所にLED電球スピーカーを設置して、空間を大きく変えずに音と光が楽しめるとする。

利用イメージ

振動板改良の新スピーカー搭載。電球はカラー192色で発光

 電球前面にフルレンジのスピーカーを配置。口径サイズは従来と同じ40mm径だが、ユニットは新規開発品。振動板の厚みを改良し、0.01mm単位で最適化して高音域の再現性を向上させたという。出力は2W。

LSPX-103E26の内部構造

 LEDを取り巻く円筒導光板には、光の拡散性を高めた乳白グローブを採用。さらにLEDの選定や配置、光学設計を見直して、明るさを従来比139%の全光束500ルーメン(従来は360ルーメン)まで引き上げた。調光は32段階。消費電力はLED部分のみで6.6W、トータルでは8.6W。

一般的なE26口金のLED電球と同等サイズ。通常の電球色
発光色をオレンジ色に変えたところ

 電球色は従来と同じ3,000K。新たに192色のカラー発光が可能になり、後述するスマートフォン用の新アプリや、付属のリモコンで調整可能。スピーカー部で再生している音楽のボリュームやリズムに連動した発光・発色パターンを楽しむこともできる。なお、カラー発光時は明るさが色によって異なり、最高輝度(500ルーメン)にはならないほか、明るさは調節できない。

 また、新グローブをスピーカーボックスとして活用。内部部品の配置を最適化して音抜けや音の広がりを向上させたという。LEDの前にユニットを配置しているため、従来は点灯時に薄く黒い輪状の影が出る場合があったが、光学設計の見直しで解消。また、電球前面のエッジに光が集まって濃くならないよう、光がふわっと灯るようにしたという。

 Bluetooth 4.1接続が可能で、コーデックはSBC/AACに対応。LDACには対応していない。単体で利用できるが、2台の新LED電球スピーカーをワイヤレス接続するSpeaker Add機能を備え、音楽をステレオ再生する「ステレオモード」や、両方から同じ音を流す「ダブルモード」が利用可能。そのほか、音声ガイダンス機能で設定を簡単に行なえるようになり、電球スピーカーの接続状態なども確認できる。

どの角度で壁を照らしても黒い輪形の影が出ない
付属のリモコンから調光・調色ができる

新アプリで色・明るさを調整。Android版はウェイクアップタイマー新対応

 スマートフォン用の音楽操作アプリ「SongPal」と連携する、新しいプラグインアプリとして、iOS/Android用「LED電球スピーカーアプリケーション」を用意。電源オン/オフなどのリモコン機能に加え、LED部の発光色や明るさをプリセットモードやカスタムモードを使って再生音楽と連動させる機能などを利用できる。

 2つのアプリをスマホにインストールし、新LED電球スピーカーとBluetoothペアリングすることでこれらの機能を利用できる。対応機種は、iOS 8以上を搭載したiPhone 4s以降および第5世代iPod touch以降の端末と、Android 4.1.0以降を搭載した端末。

発光色が音楽に合わせて滑らかに変化する

 LED発光色の音楽連動機能では、4パターンの発光色を楽しめるプリセットモード(Warm/Cold/Vivid/Pastel)や、再生音楽のリズム/音量/時間の3種類から好みに合わせて自由に設定できるカスタムモードを用意。

 プリセットモードのうち、WarmとColdはボリュームの大きさに連動するリラックス向けのパターン。Warmは黄色からオレンジに、Coldは青から紫に変化するグラデーション発光を楽しめる。VividとPastelはパーティー向けのパターンで、音楽のリズムに合わせて鮮やかな虹色(Vivid)や淡い虹色(Pastel)のグラデーションで発光する。ステレオモードやダブルモードを使えば、2台の発光色を同時にコントロールすることも可能。

 睡眠・起床時に使う「スリープタイマー」、「ウェイクアップタイマー」を搭載。スリープタイマーは従来モデルでは消灯時間は「60分」のみ設定できたが、新たに5分刻みで「5~180分」の間で設定できるようになった。

 新搭載のウェイクアップタイマーはAndroid対応機器のみで利用できる機能で、設定した時刻に好みの明るさで点灯し、指定した音楽を再生可能。この機能はスマホ側でアプリをバックグラウンド起動し続ける必要があり、「iOS機器ではバッテリの使用量が多いために非対応とした」(ソニー)としている。なお、スリープ/ウェイクアップのいずれも発光色は白色のみ。

 音楽のボリュームや再生コントロール、調光・調色機能を備えたNFC対応リモコンが付属。対応スマートフォンであればワンタッチでペアリングできる。また、この新リモコンから前モデル(LSPX-100E26J)の一部機能の操作もできる。

付属リモコンの表面
リモコン裏面にNFCマーク

(庄司亮一)