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動画だけじゃない! “GoPro写真”の魅力とオススメ設定を本社担当者が解説
(2016/5/20 08:50)
GoProで撮影された写真を展示する、ギャラリー形式のマスコミ向けイベント「GoPro Gallery Tokyo」が19日、表参道で開催。米GoPro本社で、写真専門部署のディレクターを担当するBrenna Brittonさんが来日。GoProで撮影する静止画の魅力や、撮影方法などを紹介した。
なお、一般向けにもイベントを開催。5月21日と22日に横浜の赤レンガ倉庫で行なわれる「GREENROOM FESTIVAL '16」、5月28日に湘南の辻堂海浜公園で開催される「ONE CALIFORNIA DAY」にも出展が予定されている。ただし、「ONE CALIFORNIA DAY」では写真展示は行なわず、GoPro商品の展示・物販のみ。写真展示を行なうイベントは「GREENROOM FESTIVAL」のみとなる。
GoProは動画を撮るためだけのデバイスではない
GoProは現在、4K/30p撮影ができる「HERO4 Black」、4K/15pまでの「HERO4 Silver」、1080/60p対応で小型の「HERO Session」をラインナップしているが、いずれも“スポーツ中の様子を動画で撮影するカメラ”という印象が強い。しかし、どのモデルも高精細な静止画撮影が可能だ。
動画だけでなく、静止画撮影機能もアピール。アクションカメラの新たな魅力として訴求していこうというのが「GoPro Gallery」の趣旨。ブラジルやハワイなどで既に開催されており、日本でも展開していく事となった。
GoProで撮影した静止画は、意外にも目にする機会は多い。例えば、SNSのGoPro公式アカウントが投稿する写真、カタログに使われている写真、雑誌や店頭、Webなどの広告、製品のパッケージにもGoProで撮影した写真が使われている。
こうした公式の写真を撮影したり、一般ユーザーが撮影したユニークな作品に声をかけ、公式から紹介するといった業務を一手に引き受けているのが、Brenna Brittonさんがディレクターを務めている、GoProのグローバルフォトグラフィーチームだ。
チームのメンバーは、“どのような写真がGoProの世界観を表現するのか”を熟知。同時に、そのスポーツがカッコよく、迫力ある写真で撮影できるアングルや、そのアングルでGoProを固定するためにはどのようなマウントを、どこに取り付ければ良いか、といった知識や経験も備えている。
例えばプロのサーファーなどに撮影協力を依頼。彼らのサーフボードにGoProを取り付けて、波のトンネルを通り抜けるような、サーフィンの醍醐味を表現したドラマチックな写真を撮影していく。
その際に、例えば「サーフボードの上にGoProを取り付けただけでは、全身を撮影しにくい。そこで、アームが長めのマウントをボードの裏に固定し、アームを使ってサーフボードの前にGoProを固定。波とサーファーを広くとらえる撮影ができる」といったプロのテクニックを紹介。
また、タイムラプスモードを使い、一定間隔で撮影し続ける事で、「ボードの上に立てなかった女の子が、時間をかけて、立てるようになるまでを追った、ストーリーのある写真」を撮影したり、「水中と水面の境目にカメラを置いて、両方の世界を撮影」してドラマチックな絵を演出、スキーのジャンプをバーストモードで連写し、ジャンプの軌跡を表現するといったノウハウもあるという。
フォトグラフィーチームでは、ユーザーが撮影した作品もチェック。ユーザーに声をかけ、「GoProの世界観を上手く伝えるために、必要最低限のレタッチを施し、紹介している」という。
各国ローカル向け、日本向けに活動しているスタッフも存在しており、「その国の特徴も踏まえながら、写真を選び、よりカッコよくするためにレタッチャーが手を加えて使わせていただいている」という。
イベントでは、Instagramで作品を公開しているAkira Tanaka(akira.tanaka.canyoneer)さんが、桜の花びらで埋め尽くされた川でカヌーを楽しんでいる写真を紹介。自撮り棒を使って、カヌーに乗りながら撮影された作品だが、ギャラリー展示用にGoProがこれをリタッチ。自撮り棒を消すなどの加工を行なった画像が紹介された。
さらにBrenna Brittonさんは、グローバルフォトグラフィーチームが静止画や動画撮影でよく使っているというGoPro HERO 4 SILVER向け、オススメセッティング情報も公開。
最後に、「GoProはプロアスリートだけのものではなく、誰でも手軽に撮影できるのが魅力。スポーツでなくても、旅行や日常生活、家族の様子、ペットなど、身近な風景を写真撮影するにも適している。皆さんにもっと、GoProを使っていろんな写真をとって欲しい」と、イベントを締めくくった。
新たな動画編集アプリも登場
動画関連の新展開としては、先日公開された動画編集アプリ「Quik」と「Spilce」を紹介。QuikはiOS/Android向けに、SpliceはiPhone/iPad向けに、どちらも無料で提供されている。GoProが2月に動画編集アプリ「Replay」と「Splice」を買収した結果、誕生したアプリだ。
Quikは、素早く映像作品を作れるもので、自動的に動画クリップの最適な瞬間を分析し、トランジションとエフェクトを加え、音楽のビートとシンクさせた映像を作成してくれる。
Spilceは、「デスクトップソフトウエアが持つ機能性をモバイルやタブレットのアプリで実現した」というもので、トランジションスタイルの選択、クリップのトリミング、フィルタの追加、スローモーションなどの機能を用意。静止画の加工も可能で、テキストもカスタマイズして利用できる。