【5月27日】
  • ヱヴァ新劇場版が「1.01テレシネ版」で7月テレビ放送
    -DIGAでBD版プレゼントや聖地巡礼マップ配布も

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 本日(5月27日)に「序」のBlu-ray版が発売され、6月27日には第2弾「破」の公開が控えるなど、盛り上がりを見せている「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」。「破」の公開に合わせ、日本テレビの金曜ロードショーで7月3日の21時~22時54分に、「序」がテレビ放送されることが明らかになった。

 ヱヴァ新劇場版のテレビ放送は初めてだが、気になるのは「どのバージョンの本編が放送されるのか?」ということ。2008年4月に発売されたDVD版は、劇場公開版から調整が進められた「1.01」で、フィルムの質感を活かし、35mmニュープリントからのHDテレシネ方式を採用。新たに発売されたBD/DVD版は、さらに調整された「1.11」で、デジタルデータをマスターとしたクリアな映像を特徴としている。

 日本テレビによると、今回放送されるテレビ放送版は「1.01のテレシネマスターをベースに、テレビ版への再調整を行なったバージョンで行ないます。公式の呼称は“ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版”となります」とのこと。1.11のBD/DVD版しか持っていない人は、放送との映像の味わいの違いを比べてみるのも面白いだろう。

 なお、総監督の庵野秀明氏にとって、金曜ロードショーでの放送は特別な意味を持つという。'85年以来、庵野総監督がアニメーターとして制作に携わった「風の谷のナウシカ」、「火垂るの墓」が金曜ロードショーで放送されているが、庵野氏にとってはその作品以来の金曜ロードショーであり、監督としてはテレビゴールデンタイムデビューにもなるという。

 そんな今回の放送にあたり、庵野総監督から以下のようなコメントが発表されている。

 「金曜ロードショー、古くは水曜ロードショーは子供の頃から僕の憧れでした。
  その枠での放映は大人になってからの僕の夢でした。
  今回、それがようやく叶います。
  ありがとうございます。
  庵野秀明」


 さらに、「破」の公開を記念した各種キャンペーンも続々とスタートする。

 パナソニックでは、5月27日~7月31日の期間中に同社BDレコーダ「ブルーレイディーガ」を購入・応募すると、抽選で1,100人に「ヱヴァ新劇場版:序」のBlu-ray版をプレゼントするキャンペーンがスタート。専用サイトではキャンペーンの詳細とともに、スクリーンセーバーの配布なども行なわれている。

□DIGAの「ヱヴァBD」プレゼントページ
http://panasonic.jp/diga/campaign/0905eva/index.html

 また、東京・池袋のサンシャイン60展望台にて、「ヱヴァンゲリヲン in サンシャイン」と名付けられた展示イベントが6月11日~7月14日までの期間限定で開催。「序」の貴重な資料が展示されるほか、「破」の劇場告知映像も上映されるという。

 ほかにも、ローソンではオリジナルグッズ等の販売をスタート。綾波が好きな「にんにくラーメンチャーシューぬき」などのタイアップ商品が店頭に並ぶほか、クリアファイルがもらえるキャンペーンや、綾波フィギュアが当たるキャンペーンもスタートする。

□ローソンのヱヴァキャンペーンページ
http://www.lawson.co.jp/eva/index.html

 UCC上島珈琲の「人類補缶計画」も再始動。Yahoo! JAPANでも、恒例のヱヴァ特集2009 特別ページが開設。よしもと芸人参加のオリジナル動画や番組、限定商品なども用意されている。

□人類補缶計画
http://ucc-evacan.jp/
□Yahoo! JAPAN ヱヴァ特集2009 (公開予定) 
http://event.yahoo.co.jp/eva2009/


 そんな「ヱヴァ」の舞台となっている「第3新東京市」のモデルになっている箱根町が、ヱヴァとタイアップ。ロケ地の観光パンフレット「ヱヴァンゲリヲン 箱根補完マップ」が6月11日から配布される。

ヱヴァンゲリヲン 箱根補完マップ

 アニメで描かれる第3新東京市のシーンを、現在の箱根町で対比した全19カ所を地図で案内しているもので、劇中の第3新東京市が、現在の箱根町仙石原に位置する設定であったことからタイアップが実現した。

 芦ノ湖エリアから箱根湯本エリアまで、地図を手にヱヴァの世界を想像しながら、現実世界の箱根町仙石原を散策できる。観光パンフレットにはこれら19カ所を効率良く回れるコースも紹介されているという。BDドライブ搭載ノートPCやポータブルBDプレーヤーで、ヱヴァのBD版を再生しながら観光すれば、解像度の高さも相まって、“より正確な聖地(舞台地)特定”もできそうだ。

 パンフは6月11日から、箱根主要施設で1万枚(先行配布分含む)を配布予定。それに先立ち、箱根町湿生花園駐車場では6月4日~6月6日に先行配布も実施するという。

アニメの景色と現実の景色の比較やモデルコースも紹介

 観光地として女性やファミリー層に人気の高い箱根町だが、箱根町観光協会では「新規来客促進を狙い、20~30代の若い男女層にアピールできるコンテンツとしてエヴァとのタイアップを企画した」という。

 そんな箱根町観光協会では「アニメロケ地観光は全国でもあまり例がない」とし、実写作品の「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地の香川県や、「おくりびと」の山形県酒田市などを、映像作品とコラボした町おこしの成功例として挙げている。

 しかし、アニメファンの筆者(山崎)に言わせていただくと、木崎湖(おねがい☆ティーチャー/ツインズ)、鷲宮町(らき☆すた)、白川郷(ひぐらしのなく頃に)、AIR(和歌山県日高郡美浜町/国立市ほか)、朝霧の巫女(広島県三次市)など、聖地はいっぱいあります。現実との対比ではなく、むしろアニメという現実への帰還です。町おこしが成功しているかは知りませんが、AV Watchの記事作例(海ノ口)などにこっそり活用させていただいております。