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アップル「AirPods」登場で注目度アップ、“左右分離型Bluetoothイヤフォン”まとめ

 昨年末に発売されたモダニティの「EARIN」が開拓した“左右分離型Bluetoothイヤフォン”。その市場に、スマートフォンの巨人アップルが参入。価格破壊的な16,800円の「AirPods」を10月下旬に発売する。今後、盛り上がりが期待されるこのカテゴリの現状をまとめてみた。

アップルのAirPods

 9月9日現在、市場に販売されている左右分離型Bluetoothイヤフォンの代表的なモデルは、昨年12月に発売された「EARIN」(オープンプライス/実売29,800円前後)と、e☆イヤホンが5月から国内先行販売している香港fFLAT5製の「Aria One(アリアワン)」(e☆イヤホン直販26,784円)だ。

先駆者的なモダニティの「EARIN」

 いずれも2万円台後半で、1万円以下も珍しくないBluetoothイヤフォン市場で“左右分割型”にはプレミア感がある。そこにアップルが投入する「AirPods」は、16,800円と2万円を大きく下回る価格で、インパクトがある。今後この市場は、AirPodsの音質と価格が1つの指標になっていくだろう。

 ケーブルが無く、煩わしくないのが利点。一方で、小さなイヤフォン部が落下すると無くしやすいという問題もある。バッテリ容量も少ないため、充電器を兼ねたケースに入れて、充電しながら持ち歩くというスタイルが基本で、それはAirPodsでも同じ。ケースへの収納は、イヤフォンの紛失を防ぐという意味もあるだろう。

 代表的な3機種の特徴として、fFLAT5製の「Aria One」はIPX5防水に対応。「EARIN」は、非常に小さなイヤフォン部分と、それを収納・充電する細身のカプセルを含めたスタイリッシュなデザインが特徴だ。

 AirPodsはアップル純正らしく、iPhoneなどとの親和性の高さがウリ。「W1チップ」を内蔵し、iPhoneとApple Watchへ同時に接続し、オーディオをデバイスの間で瞬時に切り替えたり、ダブルタップしてSiriを起動するといった機能も用意。装着を感知して音楽を自動で再生する事もできる。

 国内メーカーも参入する。オンキヨーが10月初旬に「W800BTB」を発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は29,800円前後。8.6mm径のダイナミック型ユニットを搭載した円形のイヤフォンで、突起状のスタビライザーを設けて外れにくくしている。付属のケースで5回フルチャージが可能だ。

オンキヨー「W800BTB」

【 アップル:AirPods 】

  • 10月下旬発売
  • 価格:16,800円
  • 対応コーデック:AAC
  • 備考:W1チップ搭載/付属ケースで充電

【 モダニティ:EARIN 】

  • 発売中
  • 価格:オープン(実売29,800円前後)
  • 対応コーデック:SBC/AAC/aptX
  • 備考:超小型・軽量筐体/付属ケースで充電

【 fFLAT5:Aria One 】

  • 発売中
  • 価格:オープン(実売29,800円前後)
  • 対応コーデック:SBC/AAC/aptX
  • 備考:超小型・軽量筐体/付属ケースで充電

【 オンキヨー:W800BTB 】

  • 10月初旬発売
  • 価格:オープン(実売29,800円前後)
  • 対応コーデック:SBC
  • 備考:付属ケースで充電

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山崎健太郎