輸入オーディオの展示会
「2001東京インターナショナルオーディオショウ」が開幕


会期:9月28日~30日

会場:東京国際フォーラム

入場料:無料



 国内外のオーディオ機器を扱う展示会「2001東京インターナショナルオーディオショウ」が28日開幕した。会期は9月28~30日。入場は無料だが、登録が必要。各社が会議室にブースを構えて展示を行ない、パスを持つ登録者がブースに入室できるスタイルとなっている。

 展示はハイエンドオーディオ機器が中心。10万円代からの製品が多く、100万円を超えるものも多数見受けられる。また、5.1ch用機器よりもステレオ再生製品が目立ち、発売から時間の経過した製品も多く展示されているのが特徴的。とはいっても、目を引くのは新製品の展示である。

「D-70」


 ティアックでは、同社のハイエンドオーディオブランド「ESOTERIC」のCDトランスポート、D/Aコンバータの新製品を展示。

 10月下旬発売予定のD/Aコンバータ「D-70」は、192kHzまでの入力に対応すると共に、768kHzまでのアップコンバートも可能。IEEE 1394入出力にも対応するという。予価は80万円。

「P-70」


 年末発売予定のCDトランスポート「P-70」は、同社の「P-0」の流れを汲むメカを採用し、88.2/176.4kHzへアップコンバートするD/Dコンバータも搭載する。予価は75万円。

「Kappa 600」


 デノンラボでは、Infinityの新製品「Kappa 200/400/600」の3モデルを展示。軽量かつ剛性が高いという「アルミナ」をコーンに採用して、中/低音域でダンピング特性を改善、高域ユニットでは共振周波数を可聴域外に追いやるという。

 11月発売予定で、予価は2Wayブックシェルフの200が75,000円/1本、3Wayフロアスタンディングの400が11万円/1本、3wayフロアスタンディングの600が13万円/1本。


「VX-700」

 アキュフェーズでは、6chプリアンプと各種入出力端子、デコーダなどを内蔵した「ビジュアル・サウンド・プロセッサー VX-700」を展示。デコーダは、DTS/ドルビーデジタル/ドルビープロロジック II/AAC/SRS Circle Surround II/SRS TruSurroundに対応し、D4×2、コンポーネント(RCA/BNC×3)×1などの入力、コンポーネント出力(RCA/BNC×3)×1などの端子を装備。別売オプションにより、ラインダブラやIEEE 1394端子も内蔵できる。価格、発売日はともに未定。

 オルトフォンは、近日発売のベルトドライブ式ターンテーブル「PRO-JECT RPM-9(198,000円)」や、2Wayブックシェルフスピーカー「Concorde 139/1614(6万/8万円)」などを展示。「純銀コート」を前面に押し出したコンポーネント/D端子ケーブル(各6,000円)も目を引いた。

「PRO-JECT RPM-9」 「Concorde 139(右)/1614(左)」 コンポーネント/D端子ケーブル

 会場で人気が高かったのはハイエンドスピーカー。各社がデモンストレーションを行なうと人が集まり、満員になるブースも多い。目に付いたのは、リンの「KOMRI」、B&W「Signature」シリーズを扱うマランツ、B&W「Nautilus 801」をスピーカーに使ったアキュフェーズの製品群、「Mclntosh」製品中心のエレクトリなど。

 また、PA用機器でデモを行なうメーカーもあり、「Electro Voice」製品を扱うEVIオーディオジャパンでは、映画館用スピーカーシステムでデモを行なった。各ブースは会議室を利用しているので防音効果があり、比較的大音量でのデモを行なえるため、多くのオーディオファンの興味を引いたようだ。

 また、ハーマンインターナショナルはJBL「Ploject K2 S9800」スピーカーをメインにしたデモに注目が集まっており、取り出したドライバ部や、Mark LevinsonとJBLがコラボレートした専用セパレートアンプ「No.434L/436L」なども展示して「K2」をアピールしていた。

リン「KOMRI」デモ B&W「Signature」デモ 「Mclntosh」製品デモ

EVIの映画館用スピーカーシステム 「Ploject K2 S9800」の展示 「No.434L/436L」

 5.1chシステムの展示もあり、ボーズは新製品として「LS-PRO」/「55WER/-S」/「161B/W」を展示。ほかにも「WestBorough」シリーズスピーカーなどをアピールしていた。

 その他にも、AR「HC6(148,000円/セット)」、HECO「Vogue 5.1A(89,800円/セット)」などの5.1chシステム新製品を展示したレコトン・ジャパン、マウンタ付きスピーカー「EVID」シリーズを展示したEVIオーディオなどが5.1ch製品をアピール。JBL製品を扱うハーマンや、リンなどは、5.1ch向け製品で1ブースを確保していた。

ボーズ「LS-PRO」 AR「HC6」 HECO「Vogue 5.1A」(中央)

EVI「EVID」 JBLの5.1ch製品展示

(2001年9月28日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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