今回開発されたのは、2層変化記録技術を利用した12cmの片面50GB 光ディスク。次世代DVDに使用される「青色レーザー」に対応し、映像ビットレート25Mbpsの場合、片面に4時間以上の映像記録が可能になるという。また、DVDの3倍以上の記録速度、1万回以上の繰り返し記録性能、DVD同様の長期保存性を実現したとしている。 次世代DVDは、400~450nmという短波長の「青色レーザー」を使用した光記録方式で、高NA(開口度)レンズとの併用により、現在のDVD(赤色レーザー、650~700nm程度)に比べて高密度の記録が行なえるというもの。 今回発表の技術では、青色レーザーと高NA(開口)レンズによる面記録密度の向上に加え、第1記録層に「半透光性の超薄膜記録層技術」と「透過率バランス製造設計技術」を投入。これらにより、大容量化を実現したという。 半透光性とは、照射した光の半分程度が透過してしまう特性のことで、残り半分は信号として検出されるというもの。これを第1記録層に使用。また、透過率バランス製造設計により、第1層の透過率を結晶の状態でも非結晶の場合でも同じ透過率に保つ。これにより、第2層に情報を記録/再生するときに、第1層の状態(記録済み/未記録)に左右されないという。
加えて、記録層の相変化材料として、複数相に結晶化する「共晶系相変化材料」ではなく、単一化合物相に結晶化する「化合物系層変化材料」を採用している。 同社では、50GBという大容量の光ディスクの登場により「映画館並みの高画質・長時間映像を家庭で手軽に楽しめるようになるなど、新たなAVエンタテイメントの世界を広げる」としている。
□松下電器のホームページ (2001年10月15日) [orimoto@impress.co.jp] |
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