DVD-A1は、マルチチャンネル音声を1本のケーブルでデジタル出力する「DENON LINK」端子を初めて搭載する同社シリーズ中のフラッグシップモデル。THX Ultraにも準拠している。DENON LINKの対応AVアンプは、現在のところ、AVC-A1SEのアップグレード品のみとなっている。 再生対応ディスクは、DVDビデオ、DVDオーディオ、音楽CD、CD-R/RWなど。CD-R/RWに記録したMP3と静止画(JPEG)の再生も可能で、さらにコダックのピクチャーCDも再生できる。また、ドルビーデジタル、DTS、HDCDのデコーダを搭載している。 映像面では、108MHz/14bit DACの採用と「新ピュア・プログレッシブ回路」の搭載が特徴。民生用としては最新の108MHz/14bitのDACは、プログレッシブ信号なら4倍、インターレース信号なら8倍のオーバーサンプリングを行なう。さらに、プログレッシブ用とインターレース用とで別々のビデオDACをあてがい、それぞれの相互干渉を排除したという。 新ピュア・プログレッシブ回路は、Silicon Image製プログレッシブコンバータを採用したプログレッシブ化回路。3-2プルダウンの高速検出、4フィールドメモリによる優れた動画検出能力、フィルムソースとビデオソースの高速で正確な検知などが盛り込まれているという。 そのほか、ノイズ成分を帯域外に追いやる「NSV(ノイズ・シェーピング・ビデオ)」や、不要帯域信号成分を遮断する「スーパーサブエイリアスフィルター」も搭載している。 音声回路には、同社のアナログ波形再現技術「AL24 Processing」を継承し、DVDオーディオの192kHzに対応した「AL 24 Processing Plus」を搭載。音楽CDなどの16bitデータも24bitクオリティで再現し、「ホールに吸い込まれる残響音などの再生能力を高める」としている。また、遮断帯域を自動的に可変する「適応型Digital Filter」も引き続き採用。折り返し歪みを抑制するという。 なお、音声DACには全チャンネルにマルチ24bit DACを搭載し、フロント2chは4DAC構成としている。音楽ディスク再生時には、映像信号出力などをオフにする「ピュアダイレクトモード」も使用できる。
映像出力は、コンポーネント(RCA)に加えD端子、S映像、コンポジットを装備。音声出力端子には、DENON LINKのほか、アナログ6ch出力や同軸デジタル、光デジタルを備えている。 シャーシ底板には1.2mm厚の銅メッキ鋼板1枚と1.6mm厚3枚使用した、計4層のハイブリッド6mm厚構造。シャーシは電源部、ビデオ回路部、オーディオ回路部を構造的に分離した3ボックス構成で、フットには焼結合金の大型インシュレータを採用。外形寸法は434×395×136mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18.5kgとなっている。
□デノンのホームページ (2002年1月25日) [orimoto@impress.co.jp] |
I |
|
00 | ||
00 | AV Watchホームページ | 00 |
00 |
ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp