MTV2200 SXは、2月に発売されたテレビチューナPCIカード「MTV2000」をベースにした製品。ロープロファイル対応のPCIカードとチューナボックス「TBOX」を組み合わせた製品で、MTV2000の欠点だったカードサイズを大幅に縮小している。なお、チューナは2月発売の「TBOX」で、PCとTBOXはUSBで接続し、TBOXの映像出力をカードの映像入力とつないで使用する。 さらに、MTVシリーズとしては初めて、外出先からの録画予約が可能になった。テレビ番組情報サイト「テレビ王国」のリモート予約録画サービス「iCommand」に対応し、iモードやPCからの予約録画が行なえる。 また、新たにDVDオーサリングソフトの「DigiOnAuthor for DVD LE」が付属する。なお、録画・再生コントロール用の「MEDIACRUISE」や、VRモードの読み書きに対応する「DVD-MovieAlbum」は、引き続きバンドルされ、録画の手順や操作性などは、MTV2000と同等になる。
なお、録画や画質に関してMTV2000との差はほとんどなく、MTV2000同様、業務用のMPEGエンコーダチップ「VDSP3」を採用している。3D Y/C分離、3Dノイズリダクション、タイムベースコレクタ、ゴーストリダクションといった高画質化回路も継承する。 MPEG-2の記録解像度は、720×480ドット、352×480ドット、352×240ドット(MPEG-1)の3種類を選択できる。720×480ドット時の映像ビットレートは4~15Mbps。 カード部には、S映像/コンポジット兼用入力端子を装備。また音声の入出力には、アナログ音声入力(RCA)とアナログ出力(ステレオミニジャック)を搭載している。カード部の外形寸法は163×64.5mm。 テレビチューナユニットの「TBOX」は、ゴーストリダクションを搭載したテレビチューナボックス。音声多重、ステレオ放送の受信が可能で、受信対応チャンネルは、VHF 1~12ch、UHF 13~62、CATV C13~C63となっている。電源はACアダプタのほか、USBからの供給も可能。 TBOX前面にS映像入力、コンポジット入力を各1系統搭載。背面にはS映像とコンポジットの出力端子を備えている。TBOXの外形寸法および重量は、146×121×41mm(幅×奥行き×高さ)、720g。
第1開発チームの中田部長は、開発コンセプトを「MTV2000以来、サイズにこだわった設計をテーマにしてきた」と語り、「切手サイズのチューナもあるが、画質が悪いので内蔵をあきらめた」などの開発経緯を説明した。
なお、同社ではMTV1000/2000でTBOXが使えるようになるアップグレードキットを検討中。さらに、TBOXユーザーのために、MTV2200 SXのPCIカード部のみの提供も考えているという。
□カノープスのホームページ (2002年6月4日) [orimoto@impress.co.jp] |
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