ブエナビスタ、2002年夏のコンベンションで新作DVDを発表
―美女と野獣、モンスターズ・インク、101匹わんちゃんIIなど


ディズニー・アニメーションのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、シャロン・モリル氏
7月26日開催


 ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(ブエナ・ビスタ)は26日、販売店向けイベント「ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント2002年夏のコンベンション」を開催した。

 このコンベンションは、2002年後半にリリースされる新作タイトルや、マーケティングプランなどを発表するもの。今回は9月20日にDVDとビデオが発売される「モンスターズ・インク」、初DVD化となる「美女と野獣」を中心に、クリスマス商戦までを視野に入れた内容となった。

DVDモンスターズ・インク
(c)DISNEY ENTERPRISES,INC./PIXAR ANIMATION STUDIOS

 DVD「モンスターズ・インク」は9月20日発売。「スペシャル・エディション」(VWDS-4600)と、ハードカバーのイラスト集、アロハタイプシャツを同梱した「DVD リミテッド・コレクターズ・ボックス」(VWDS-4624)の2種類を用意し、価格は「スペシャル・エディション」が4,200円、「DVD リミテッド・コレクターズ・ボックス」が16,000円。

 ディスクは2枚組みのピクチャーディスク仕様で、片面2層を使用。本編映像はビスタサイズをスクイーズ収録する。音声は、英語がドルビーデジタル5.1chとDTSの2種類、日本語はドルビーデジタル5.1chのみとなる。

 特典ディスクには、NG集や短編アニメ「フォー・ザ・バーズ」、設定資料などを収録。また、モンスターズ・インクのキャラクター達が登場する、新作の短編アニメ「マイクとサリーの新車でGO!」(約4分)も収められている。

 発売告知のプロモーションは「今度は君の部屋で……」が合言葉。それに伴い、日本独自の企画として、モンスター達がふすまを開けて和室の中をうかがうという広告を製作。CMや各種媒体でアピールしていくという。同社では「アラジン」を抜き、400万本のセールスを目指したい構えだ。

コンベンション会場の入り口では、モンスターズ・インクのキャラクターがお出迎え 幅広い層から指示を集める作品ということもあり、セールスに期待が集まる 日本オリジナルの特製CGは、マーケティングの中心として使われるという

美女と野獣 スペシャル・リミテッド・エディション(パッケージはビデオ版のもの)
(c)Disney Enterprises,inc.

 DVD「美女と野獣 スペシャル・リミテッド・エディション」(VWDS-4612)は、10月25日発売。ピクチャーディスク仕様の2枚組みで、価格は4,200円。2003年1月31日までの限定出荷となる。

 本編ディスクは片面2層を使用。映像はビスタサイズをスクイーズ収録する。音声は英語と日本語をドルビーデジタル5.1chで収録。字幕も日本語と英語を用意する。

 新たにミュージカル・シーンを追加した特別版に加え、オリジナル劇場公開版、絵コンテバージョンの3種類の本編を収録。特典ディスクには、メイキングやミュージッククリップ、「お城の魔法を解け!」(ゲーム)などを収録する。

 今回のDVD化は、同社の情報サイト「CLUB-BVHE」でのアンケート結果を受けてのもの。DVD化を望む声が非常に高く、アイマックスシアターでの再上映も好評だという。

 発売にあたり、「信じあう力」をテーマにしたプロモーション活動を展開。若い女性やファミリー層をターゲットとし、主に女性のラジオDJやアナウンサー、ライターに、各媒体で作品の魅力を語ってもらうという。

 また、セリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンのデュエットでヒットした主題歌を、メディア露出の際に積極的に使用。新たに大物アーティストとの楽曲タイアップも実施されるという。

DVD化は、CLUB-BVHEの反響を受けてのもの 会場には、ラジオDJとして有名なルーシー・ケント氏が登場。美女と野獣への思いを語った 印象的な音楽を使い、認知度を広げていくという

101匹わんちゃん II ~パッチのはじめての冒険~(パッケージはビデオ版のもの)
(c)Disney Enterprises,inc.

 また、会場ではディズニー・ビデオ・プレミアの新作も発表された。ディズニー・ビデオ・プレミアとは、劇場用アニメ作品の続編を中心に製作されるオリジナル・ビデオ・アニメシリーズ。

 アナウンスされたのはDVD「101匹わんちゃん II ~パッチのはじめての冒険~」(VWDS-4614)。発売日は12月6日で、価格は3,800円。ストーリーは、101匹のダルメシアンの中の1匹「パッチ」にスポットを当て、犬のヒーローにあこがれる彼の冒険を描くというもの。

 ディスクは片面2層のピクチャーディスク仕様。映像はスクイーズ、音声は英語と日本語をドルビーデジタル5.1chで収録。字幕も日本語と英語を用意する。特典映像として、NG集やスタジオ見学映像などを収録している。

 ディズニー・アニメーションのエグゼクティブ・バイス・プレジデントのシャロン・モリル氏は、同シリーズの今後について「優れたストーリーと、劇場用作品に負けないメガマーケティングに支えられ、クオリティの高い作品を続々とリリースする」と、意気込みを語った。

   ほかにも、クリスマス作品として新作DVD、3タイトルが発表された。11月8日に発売するのは、ディズニーの様々なキャラクターが総登場してクリスマス・パーティーを開く「ミッキーのマジカル・クリスマス/雪の日のゆかいなパーティー」(VWDS-4626)。

 12月6日に発売されるのは、森の仲間達のクリスマスから新年にかけてのエピソードを盛り込んだ「くまのプーさん/みんなのクリスマス」(VWDS-4618)、野獣の城での知られざるクリスマスストーリーを描いた「美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント」(VWDS-4620)。価格はいずれも3,300円。

 なお、今回のコンベンションでは、ディズニー・アニメーションの作品紹介が中心となっており、それ以外の作品については、簡単な予告編の紹介だけに留まった。また、一部で話題となっている「千と千尋の神隠し」の色調問題についても説明などはなかった。

 この件に関して、ブエナ・ビスタにあらためて話を聞いたところ、「色調に関してはスタジオジブリの承諾を得たものであり、製作者の意図を忠実に再現したものだと認識している。よって、色調を変更しての再販などは一切考えていない」という、7月23日に公開された公式見解と同じ回答しか得られなかった。


ブエナのクリスマスは、ディズニーのキャラクターが大集合 会場には「パール・ハーバー コレクターズ・エディション」も展示されていた。仕様など、詳しいことは7月9日の「DVD発売日一覧」更新情報に掲載している

□ブエナビスタのホームページ
http://www.disney.co.jp/videos/
□関連記事
【7月9日】ブエナビスタ、DVD「モンスターズ・インク」を9月20日に発売
―特別版にはアロハシャツが付属、ピクサーDVDコレクションも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020709/buena.htm
【4月5日】ブエナビスタ、DVD「千と千尋の神隠し」を4,700円で今夏発売
―特製「ジブリDVDプレーヤー」バンドル版も発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020405/buena.htm
【2001年3月28日】ブエナビスタ、2001年春のコンベンションを開催
~ ダイナソー、わんわん物語II、白雪姫をDVDでリリース ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010328/buena.htm

(2002年7月26日)

[yamaza-k@impress.co.jp]

I
◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】

00
00  AV Watchホームページ  00
00

ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.