三洋電機株式会社は、専用ラックとデザインを一体化したBS/110度CSチューナ内蔵プラズマテレビ「PDP-V1」シリーズを発表した。愛称は「VIZON(ヴィゾン)」。50V型の「PDP-50V1」、42V型の「PDP-42V1」、32V型の「PDP-32V1」をラインナップし、それぞれにスピーカーを内蔵した専用ラックがセットされる。さらに、42V/32V型にはカラーバリエーションとして、ウッド調(N)とシルバー(S)の2タイプを選択できる。 発売日は、50V1が10月21日、42V1が9月11日、32V1が10月11日。プラズマテレビ単体での価格はそれぞれ、117万円、90万円、65万円となっている。ただし、販売は専用ラックとセットで行なわれる予定。専用ラックの価格は、50V1用が11万円、42V1と32V1用が9万円。 また、V1シリーズから専用ラックを省いた「PDP-HD2」シリーズも発売。42V型の「PDP-42HD2」、32V型の「PDP-32HD2」の2モデルを用意し、発売日は42HD2が9月11日、32HD2が10月11日。価格はそれぞれ92万円、67万円となっている。
■ PDP-V1シリーズ 株式会社日立製作所が8月6日に発表した「PDH3000」シリーズと同じく、新型のALISパネルを42V型と32V型に採用。50V型のパネルがFHP製ではないという点も、PDH3000シリーズと共通している。ただし、PDH3000シリーズにあった37V型はラインナップしていない。 パネル解像度は、50V1が1,366×768ドット、42V1が1,024×1,024ドット、32V1が852×1,024ドット。視野角は上下左右ともに160度以上となっている。42V1のパネル輝度は1,000cd/m2、コントラスト比は1,000:1で、日立同様「業界最高水準」としている。
前モデルのPDP-42H1/32H1と同じく、チューナ部をディスプレイと一体化。ただし、50V型のみチューナ部を外付けとしている。さらに今回は、スピーカー内蔵型の専用ラックとセットで販売するのが特徴となっている。 ラック上部に内蔵されるスピーカーは、13cm径サブウーファ×1、8cm径スコーカー×2、5cm径ツイータ×2で構成され、木製キャビネットを採用する。「柔らかく、毎日聞いても疲れない音」としている。 アンプには日立と同じく1bitΔΣデジタルアンプを採用し、出力は50V1が10W×2ch+20W、42V1/32V1が10×2ch+20W。自然な音を再現するという「BBE回路」や、「アクティブサラウンド機能」も装備している。再生周波数帯域は40Hz~20kHz。
専用スピーカーをパネル横に装着するのが従来からのプラズマテレビのデザインだが、発表会では「どうしても18cm径のサブウーファを入れたかったため、ラックにビルトインした」との説明があった。
高画質化技術としては、「新プラズマダイナミックAIコントロール」、「16メガSSIP変換回路」、「肌色補正回路」を採用。新プラズマダイナミックAIコントロールは、中間輝度もコントラスト補正の対象とするよう改良された。また、16メガSSIP変換回路は斜め線のギザギザを軽減する。肌色補正回路は、肌色だけを独立してコントロール可能。赤っぽい肌や緑かぶりに対して効果を発揮するという。 リモコンには通常の多機能リモコンに加え、よく使うボタンを集約したという「簡単リモコン」が付属する。ボタンを大きくし、電源ON/OFF、チャンネル切り替え、音量調節、入力ソース切替などを装備している。発表会では「年配の方でも、ただのテレビとして毎日気軽にお使いいただける」と、使いやすさを強調した。 そのほか、SDメモリーカードスロットや、5.1chアナログ出力、2系統のi.LINKを搭載。映像入力は、D4×2系統、S2映像×3系統、コンポジット×3系統、アナログRGB×1系統。42V1と32V1には、コンポーネント(RCA)入力も搭載する。SDメモリーカードは静止画のみ再生可能。 マルチメディアカンパニー映像事業部の前田事業部長によると、V1シリーズのコンセプトは「多彩な放送」、「大画面高精細映像」、「省スペースデザイン」、「迫力サウンド」の4つで、これらは「大型CRTテレビの代わりに使っていただくため」の装備だという。専用ラックもその一環で、「ウッド調を和室に、シルバーを洋室にあわせて欲しい」との提案があった。
■ PDP-HD2シリーズ 専用ラックとのセット販売がないベーシックなプラズマテレビで、42V型の42HD2と32V型の32HD2をラインナップ。カラーはシルバーのみとなる。スピーカー以外のパネルなどの仕様は、42V1/32V1と同等。ただし、サブウーファ端子を搭載する。 また、別売りでテーブルトップスタンド(25,000円)、壁寄せスタンド(8万円)、壁掛けユニット(35,000円)も発売。テーブルトップスタンドと壁寄せスタンドには、パッシブサブウーファが埋め込まれている。
□三洋電機のホームページ (2002年8月7日) [orimoto@impress.co.jp] |
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