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ソニーは29日、2002年度第3四半期の連結業績を発表した。売上高、営業利益ともに前年同期より増加し、売上高と当期純利益は四半期業績として過去最高となった。ただし、2002年度通期の業績予想は、構造改革の続行や、不透明な見通しなどにより、売上高が7兆6,000億円(前年度比横這い)、営業利益が2,800億円(同2.1倍)と、当初の見通しを変更していない。
増収増益を牽引したのは、映画、ゲーム、金融の各セグメント。一方、エレクトロニクスと音楽は減収を計上している。 エレクトロニクスは売上高1兆4,682億円(同4.6%減)、営業利益821億円(14.1%増)。増収となった製品部門は、半導体(同33.5%増)、コンポーネント(同7.5%増)、ビデオ(同3.0%増)。
製品では、デジタルカメラ「サイバーショット」、プロジェクションテレビ、プラズマテレビ、クリエなど。また、デジタルカメラ用CCDや、携帯電話用LCDも増収となった。ホームシアター製品が好調なオーディオや、大画面テレビが好調なテレビ部門は増益。一方、PCが悪化した情報通信部門は減益となった。
また、アイワビジネスは減収となり、事業構造改革推進などにより営業損失を計上している。 音楽は、売上高1,988億円(同3.3%減)、営業利益209億円(9.5%減)と低調。海外のSMEIは、主にレコード市場の低迷により売上高1%減、営業利益10%減。国内のSMEJも売上高8%減、営業利益6%減と減少した。利益面では、レコード売上の減少、アーティスト関連費用の増加、構造改革費用などが減益の要因としている。 映画は、売上高2,563億円(同61.9%)、営業利益317億円(108.6倍)と大幅に増加した。「スパイダーマン」、「MIB II」、「トリプルX」、「スチュアート・リトル2」、「Mr.ディーズ」のDVDおよびVHSが好調だったためで、特にDVDはSPEとして過去最高の売上を記録した。また、スパイダーマンは、同四半期だけで全世界4,000万本以上を出荷するなど大きなビジネスとなった。 米国でのテレビビジネスも好調で、さらに前年同期にテレビビジネスのための構造改革費用を計上していたことも増益の要因。なお、増益を一部相殺したものとして、「アイ・スパイ」の興行収入の不振を挙げている。
第4四半期の見通しについて徳中暉久副社長兼CFOは、「景気の見通しが不透明。構造改革による在庫のコントロールもあるため予断は許さない」と発言。また「一層のオペレーションの改革を進め、収益基盤を強化していきたい」と述べた。
□ソニーのホームページ (2003年1月29日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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