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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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松下電器産業株式会社は5日、DVDレコーダ5製品を発表、3月1日より順次発売する。愛称は「DIGA(ディーガ)」。 DVD-RAM単体レコーダは「DMR-E50」と「DMR-E60」の2製品、DVD-RAM/VHSハイブリッド型レコーダは「DMR-E70V」1製品、DVD-RAM/HDDハイブリッドレコーダは「DMR-E80H」、「DMR-E90H」の2製品をラインナップする。価格は、全機種オープンプライスとなっている。 都内で行なわれた発表会では、パナソニックAVCネットワークス社 社長の大坪文雄氏と、パナソニックマーケティング本部長 牛丸俊三氏が挨拶に立った。大坪氏は、AVCネットワークス社におけるDVDビデオレコーダ事業への取り組みを語った。 現在AVCネットワークス社は、テレビ全般を扱う映像事業、オーディオ機器や録画機器関連を担当するAVCネットワーク事業、業務分野のシステム事業の3つにカテゴライズされている。そのうちDVDレコーダを含むAVCネットワーク事業は、ネットワーク社中の売上比率で50%を占める。 大坪氏はAVCネットワーク社のビジョンを「SD、DVD、DTVによるAudio-Visualチェーン」と説明し、これらをDでつながる「3Dバリューチェーン」と補足。さらに、キーデバイスとパテントの重要性を語り、その中でも今後注力していくものとして、「AVC Server」、「Mobile AVC」、「Flat Display」、「Professional AVC」の4分野を強調した。 また、DVDレコーダの2004年度国内需要を300万台と予測し、DVDレコーダを「VHS、DVDプレーヤーに続く第3の波」と表現。「VHSは2001年からシュリンクしている」とし、「VHSをリードしてきた松下電器が、DVDへの置き換えを進める」と自信を見せた。 そのため、DVD-RAMでの事業創造として、全社あげて「プロジェクトM」を発足させた。これは、ポストVHSの早期実現とDVD-RAMのデファクトスタンダード化を推進するもので、DVDレコーダの世界シェア50%を狙う。
具体策としては、E50およびE60の世界同時立ち上げや、月産100万台体制の構築を挙げた。この100万台体制のため、キーデバイスを国内で生産し、世界各拠点でセット化するグローバル生産体制を敷く。生産拠点の候補は、ドイツ、中国、東南アジアなど。ドイツは2003年に生産を始める予定で、「総力を挙げてグローバルNo.1を目指す」と意気込んだ。なお、プロジェクトMの「M」には、MatsusitaのMと、100万台体制のMillionの意味を込めたという。 なお、大坪氏は2002年度のSDメモリーカード生産数を全世界で約1,800万枚とし、そのうち50%が松下電器製と解説。メディア中のシェアも世界1と強調した。SDメモリーカードとDVD-RAMの2つのデファクトスタンダード化を目指すという。 次に、牛丸本部長が新ラインナップのプレゼンテーションを行なった。まず、「2003年は録画文化が変わったとして、多くの人の記憶に残るだろう」と語り、今回のプロモーション用に考案された「世界は四角から丸へ、テープからDVDへ」というキャッチコピーを強調した。 また、「2004年にはDVDレコーダ市場が300万台に膨らみ、VHSと需要が逆転する」との予想を発表した。2002年末での販売ウェイトは、すでにDVDが逆転しているという。その中で、追いかけ再生を可能にしたE20をはじめ、同社の製品が大きな役割を果たしたとアピールした。 なお今回、同社のDVDレコーダ群には、DVDとギガを合わせた「DIGA(ディーガ)」という愛称がつけられた。
また、DIGAのCMキャラクターに、格闘家のボブ・サップ氏の起用を発表。起用の理由について牛丸本部長は「DVDはギガサイズで彼もギガサイズ。また、インテリジェントなモンスターという点で、DVDレコーダと共通しているため」と回答した。 会場にはボブ・サップ氏も登場。E50をかつぎ、アピールに務めた。CMキャラクターを受けた理由を「自分もホームシアターを作るほどのAVオタクで、パナソニック製品もいくつか所有している。とてもいい製品なので、夢がかなった」と語り、レコーダの使い道については「もちろん自分が出た試合を録画する。ビーストライブラリを作るのさ」と回答した。また、テレビCMは「アクションあり、コメディありで楽しいものになった」という。
■ DMR-E50
店頭予想価格:6万円前後 DMR-E30の後継機で、米国で1月に開催された2003 International CESで発表された製品。シリーズのエントリーモデルとなる。 録画メディアはDVD-RAM、DVD-Rに対応。映像出力はプログレッシブ出力に対応する。新機能として、音声付の1.3倍速早見再生に対応している。
□製品情報
■ DMR-E60
店頭予想価格:7万5千円前後 DMR-E50の機能に加え、DVDオーディオ(2ch)の再生に対応した製品。また、SDとPCカードスロットを各1基内蔵するほか、DVカメラからのダビング時にシーンの切れ目を自動検出し、プレイリストを自動作成。 ダビング後すぐに編集が行なえる「DV入力自動録画」機能を備えている。
□製品情報
■ DMR-E70V
3月25日発売 店頭予想価格:8万5千円前後 DMR-E50をベースにVHSビデオデッキを一体化した製品。DVDやVHSへの録画に加え、チューナを2系統搭載し、2ch同時録画が行なえるのが特徴。VHS-DVD間での相互ダビングにも対応する。
□製品情報
■ DMR-E80H
4月1日発売 店頭予想価格:9万5千円前後 DMR-E50をベースに、DVD/HDDハイブリッド型とした製品。HDD容量は80GBで、DVDオーディオ(2ch)の再生にも対応する。
□製品情報
■ DMR-E90H
3月1日発売 店頭予想価格:15万5千円前後 120GB HDDを内蔵したDVD-RAM/HDDハイブリッドレコーダ。DV入力自動録画機能を備え、PCカードスロットも装備している。早見再生やDVDオーディオ再生には対応しない。 □製品情報 http://panasonic.jp/dvd/recorder/e90h/spec/01.html
□松下電器産業のホームページ (2003年2月5日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp/orimoto@impress.cc.jp]
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