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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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モトローラ株式会社は7日、DTS 96/24などをサポートしたオーディオ用24bit DSP「DSP56371」のサンプル出荷を発表した。サンプルは2003年第1四半期末に出荷され、生産は2003年第3四半期を予定している。AVアンプ、ミニコンポ、車載用システムなどへの応用を見込む。価格は10万個ロットの場合9.95ドル。 DSP56371は、ドルビーデジタル、DTS-ES、AAC、DTS 96/24などのデコードが可能なプログラマブルDSP。同社の5636xファミリとソフトウェア互換を維持し、デコード機能のほか、バス管理、遅延処理などを追加できる。また、標準装備にないデコード機能を追加することも可能。 従来のDSP5636xファミリとの違いは、内蔵RAMの増量、コプロセッサの搭載、DSPコアと周辺回路の集積、光デジタル入出力の統合。これらにより、小型化、高速化、大容量化、低消費電力化、低価格化が可能になったという。同社では「パフォーマンスは従来の2倍になった」と説明している。
来日したデジタルオーディオ、ラジオ&テレマティックス マーケティング担当本部長のJohn P. Hansen氏は、「ホームシアターなどのデジタルオーディオが増えている中、当社のDSPだと知らずに皆さんも聞いていると思う。なぜなら、汎用性が高く、導入率が高いからだ。また、ドルビーなど、主なデジタルオーディオの標準は、MotorolaのDSPをもとに作られている」と、自信を見せた。 発表されたDSP56371は、DSP56366(2001年)、DSP56367(2002年)からの進化モデル。DTS 96/24のデコードを対象とした場合、2001年にはデコード用チップのほか、遅延管理とバス管理を行なうチップが必要だった。これを2002年に1チップ化。ただしRAM容量の少なさなどの限界から、作動時にはすべてのDSPリソースを使い切っていた。 これらに対し、最新のDSP56371は低コストで、かつデコードとバス管理、遅延処理だけならDSPリソースの50%未満で動作する。容量に余裕があるため、次世代フォーマットへも対応できるという。 また、オーディオコントローラ「SCF5249」を使用したポータブルオーディオ向けのリファレンスデザイン(基準設計)も発売する。中国のデザインハウス、ArrowOptekとの共同開発によるもので、柔軟で迅速な設計と、生産コストの低減を提供できるという。生産は即時行なわれ、リファレンスデザインを適用した製品を2003年度末までに発売できるとしている。 基準設計に用いるSCF5249は、CD-ROM、フラッシュメモリ、HDDなどに対応するオーディオコントローラで、1万個ロット時で10ドル未満。すでに一部の台湾、韓国メーカーが採用を表明しており、早ければ今夏には製品化されるという。
トランスポーテーション・スタンダードプロダクツグループの田中博志マーケティングマネージャは、「自動車向けだけでなく、昨年から家庭用向けデバイスに組織をあげて注力してきた。デジタルオーディオはその1つ。ホームシアターや圧縮オーディオをこれから広がる分野と見ている。一方で、中国メーカーに代表されるローコスト製品が台頭している。普及価格でも高付加価値の製品を必要とするメーカーに向け、今回のリファレンスデザインを発表した」とコメントした。
□モトローラのホームページ (2003年2月7日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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