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パイオニア、75,000円の自動補正MCACC搭載AVアンプ
-56,000円の下位モデルもDTS 96/24に対応


VSX-D912
5月上旬発売

標準価格
 「VSX-D912-N」75,000円
 「VSX-D812-S」56,000円

連絡先:カスタマーサポートセンター
     Tel.0070-800-8181-22


 パイオニア株式会社は、音場補正システム「MCACC SETUP」に対応した6ch AVアンプ「VSX-D912-N」を5月上旬に発売する。価格は75,000円。

 VSX-D912は、実用最大出力100W×6ch(6Ω)のAVアンプ。上位モデルの「VSA-AX10i」、「同D2011」、「同D1011」と同じく、音場補正機構の「MCACC(Multi Channel Acoustic Calibration System) SETUP」を搭載するのが特徴。AM/FMチューナも内蔵している。

 「MCACC(Multi Channel Acoustic Calibration System) SETUP」は、マルチチャンネルスピーカーの特性を揃えるための補正機構。オリジナルテストトーンによる聴感マニュアル補正に加え、付属マイクを利用した自動補正が行なえる。各スピーカーの音圧レベルや距離などを正確に補正でき、「録音スタジオに迫るリアルな音場を再現できる」としている。

VSX-D812
 また同時に、MCACC SETUPからマイクのよる自動補正機能を省き、光デジタル音声入力を3系統から2系統に簡略化した「VSX-D812-S」も発売する。価格は56,000円。

 それ以外の機能や、出力、対応フォーマットなどはD912と同等で、ボディーカラーはシルバーとなっている。

 デコード可能なサラウンドフォーマットは、ドルビーデジタル、ドルビーデジタルEX、ドルビープロロジック、ドルビープロロジック II、DTS、DTS-ES(ディスクリート/マトリクス)、DTS Neo:6、DTS 96/24、MPEG-AAC。

 「デュアルサラウンドバック機能」により、2本のスピーカーをリアセンター(サラウンドバック)に用いる7.1ch再生にも対応。ストレートデコードのほか、オリジナル音場プログラムの「Advanced Surroundモード」も用意し、ドルビープロロジックをドルビーデジタル並みの臨場感にするという「Expanded Theater」も利用できる。

 米Motorola製の48bit DSP(150MIPS)を搭載し、DAコンバータは全6チャンネルとも24bit/96kHz。さらに、デジタル回路を最短化した「デジタルコアエンジン」により、微小信号の再生時における立体感の向上に成功したとしている。

 アンプは全チャンネルが同一設計。パワーアンプ部には、独自のハイブリッドパワーアンプモジュールPHA(Pioneer Hybrid Amplification)を採用している。また、大電流回路と小信号回路の分離や、信号ラインの最短化に配慮した「ダイレクトコンストラクション」構造を導入。ノイズの混入や回路間の信号の干渉を極小化するという。

 音声入力は、同軸デジタル2系統、光デジタル3系統(D812は2系統)、アナログ2chが3系統。映像入力端子は、720p対応のコンポーネント2系統、S映像4系統、コンポジット4系統を搭載している。また、パイオニア製品専用の制御端子「SR入出力」も装備する。

主な仕様
  VSX-D912 VSX-D812
実用最大出力 100W×6ch(6Ω)
定格出力 80W×2ch(6Ω、20Hz~20kHz)
周波数特性 5Hz~100kHz
入力 映像 コンポーネント×2系統
S映像×4系統
コンポジット×4系統
音声 同軸デジタル×2系統
光デジタル×3系統
アナログ2ch×3系統
7.1ch入力
同軸デジタル×2系統
光デジタル×2系統
アナログ2ch×3系統
7.1ch入力
出力 映像 コンポーネント×1系統
S映像×2系統
コンポジット×2系統
音声 光デジタル×1系統
アナログ2ch×1系統
プリアウト(6.1ch)×1系統
消費電力 280W
外形寸法 420×401×158mm
(幅×奥行き×高さ)
重量 10kg

□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pioneer.co.jp/press/release383-j.html
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(2003年4月15日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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