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松下電器産業株式会社は5日、都内のパナソニックセンターで報道関係者向けの「ブランド戦略についての説明会」を開催した。その中で、映画監督のオリバー・ストーン氏をDIGAのCMキャラクタに起用したと発表。プロモーション期間は6月から1年間で、世界規模(日本と一部地域を除く)での広告展開を行なう。
同社のブランド戦略は、創業者・松下幸之助が創出した自転車用角型ランプ「ナショナルランプ」('26年)から始まる。その後、Pan(汎、あまねく)とsonic(音)を組み合わせたブランド名「Panasonic」を輸出用スピーカーに適用。これがはじめてのPanasonicブランド製品で、「松下電器の音を、あまねく世界に!」という願いを込めたという。
近年ではリソースの集中化やブランド資産の重要性が高まったこともあり、Nationalを廃し、海外でのプランド名をPanasonicに1本化すると発表している(4月22日)。今回の説明会は、そのグローバルブランドへの統一が主題。統一のため200~300億円かかることや、5月7日に行なった一斉企業広告の成果が語られた。また、海外でも同様の一斉広告を5月1日~6日にかけて行なっている。
戸田取締役は「ブランドを大切にする想いは創業者に負けないくらい強い」と語り、ブランドスローガンの「Panasonic ideas for life」を「企業活動を通じて人々のくらしや社会の発展に価値あるアイデアを提供し続けること」と説明した。 また、「ブランド戦略のフレームには、強い商品力の構築が必要」とし、そのための改革として「ブラックボックス技術」と、2002年度に投入した「V商品」を挙げた。 ブラックボックス技術とは、「他社が追随できない技術・ノウハウで商品を囲い込むこと」との説明があった。具体的には、「特許など知材で守られ真似して生産できない」、「材料・プロセス・ノウハウなどが囲い込まれている」、「生産方式や形態・仕組みなどのものづくりのプロセスが囲い込まれている」ことを指すという。 それを生かしたのがV商品で、その特質を「他社にないとがった特徴」、「感動の価格」、「優れたデザイン」と説明。計88件を投入し、2002年度のV商品は1兆40億円分の増収に寄与したという。市場シェアは、Panasonicが23.4%(3.3%増)、Nationalが22.2%(1.7%増)。
なお、V-II商品による増収寄与は1兆2,000億円、市場占有率はPanasonic、Nationalともに25%以上を目標に据えている。商品件数は90件を予定。 さらに、DMR-HS2や、DIGAシリーズで採用した「世界同時発売・垂直立ち上げ」を今後も積極的に行なう。これは、グローバルでの販売、収益を最大化し、グローバルイメージを高めるため。世界同時発売とすることで、地域による販売機会損失をなくし、収益の最大化を目指す。
そのためにプロモーションもグローバル化し、DIGAでは世界的に知られるオリバー・ストーン氏を起用。テレビ、雑誌・新聞広告、ポスター、ビルボードなどで情報発信を行なう。内容は、VHSビデオテープに代わるDVD-RAMフォーマットの高機能性を提案する。
□松下電器のホームページ (2003年6月5日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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