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ソニーは、「人の心に訴えるモノづくり」をテーマにしたQUALIA(クオリア)シリーズを発表。そのラインナップとして、SACDシステム「QUALIA 007」の受注を8月11日から開始する。「QUALIA 007」は、デジタルアンプ内蔵のSACDプレーヤー「Q007-SCD」と、スピーカーシステム「Q007-SSS」で構成され、それぞれ単品で購入可能。価格は「QUALIA 007」が80万、「Q007-SSS」がペアで70万円。
■ Q007-SCD
専用にカスタマイズされた100W×2chのデジタルアンプ「S-master」を内蔵するSACDプレーヤー。「匠」の技術を注ぎ込んだというディスクローディングメカニズムを採用するほか、本体上部全体を「クリア・シェルター」が覆うなど、デザインも特徴的なものになっている。なお、SACDのマルチチャンネルアナログ出力には対応していない。
最大の特徴は、複雑なローディングメカニズムを搭載すること。ディスク再生時には、まず、ディスクの信号面を傷つけないよう、すり鉢状の構造を持つトレイ「ディスク・ソーサー」にディスクを置く。ソーサーには3個の光センサーが内蔵されており、ディスクを認識すると本体のクリア・シェルターが閉じて動作が開始する。なお、ソーサーの中心にディスクを置く必要はない。
ソーサー内部には3本のローターから成る「ディスク・リフター」が収納されており、これが回転しながら迫り出し、ディスクを持ち上げながら中心部へと移動させる。その後、ディスクホルダ機能とピックアップ部を内蔵した「リニア・アーム・ドライブ」がディスクをホールドし、読み取りを開始する。 再生中、3本のリフターはソーサーの中に収納されるため、ディスクが宙に浮かぶ様に見えるという。なお、イジェクトボタンを押すと再びリフターが上昇してディスクを受け取り、ソーサーに戻す。その際、リフターが少しだけ上昇して、ディスクを取り出し易いように持ち上げてくれる。
同社によれば、ソーサーのすり鉢状の切削加工や、そこに収納されるリフターの表面処理、各機構の組み合わせ加工などに「匠」の技術が使われているという。
スピーカー端子は、Yラグやバナナプラグに対応。音声入出力は、アナログ入力とヘッドホン出力を各1系統用意する。外形寸法は、約496×245×78.5mm(幅×奥行き×高さ)。クリア・シェルターオープン時は幅が約655mmとなる。重量は約7.5kg。なお、製品にはリモコンが付属する。
■ Q007-SSS
3ウェイ・バスレフ方式を採用したスピーカーシステム。本体上部に2cm口径のスーパートゥイーターを6個搭載し、超高域音声の放射性を向上させることで、リスニングポイントを拡大したという。 ウーファは16cm口径のアラミドコーンユニットを採用。ツイータの口径は2.5cmで、ツイータとスーパーツイータのユニットは、どちらもカーボン・グラファイト・コンポジット製となっている。実効周波数帯域は40Hz~70kHz。
エンクロージャの形状は、手作業で積層したというラウンドフォルムを採用。内部の定在波を低減し、クリアな音を実現したという。定格インピーダンスは6Ω。外形寸法は、約260×340×460mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1台約12.5kg。
(2003年6月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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