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ソニーは、QUALIAブランド製品の1つとして、36型ワイドのFDトリニトロン管を搭載するCRTモニタ「Q015-KX36」を6月24日から受注を開始する。価格は130万円。専用リモコン、スピーカー、フロアスタンドが付属する。
蛍光体とカラーフィルターを同時に成形する「CF(カラーフィルター付き)スーパーファインピッチFDトリニトロン管」を採用。蛍光体とカラーフィルターを層状にフィルムに印刷(Fine Image Transfer Film)し、それをブラウン管の前面パネルガラスに直接熱転写する方式で、熱転写フィルムと熱転写装置も新たに開発した。これにより「36型ながら、全面に均一なカラーフィルター付き蛍光面を形成できた」という。 また、赤と青の蛍光体の前面にカラーフィルターを設け、外光反射率を50%低減。引き締まった黒を再現し、暗部の階調性もなめらかだとしている。加えて、カラーフィルターの透過特性を蛍光体それぞれの発光色にあわせて選ぶことで、赤と青の色純度を高めることに成功。とりわけ、赤色の深みが増しているという。
さらに、熱転写方式では蛍光体の厚みを容易に制御できるため、発光効率と画面全体の均一性も向上している。また、熱転写方式のアルミ反射膜を採用することで、カラーフィルターの輝度低下を最小限に抑えたという。
画質処理面では、新開発の1チップデジタルIC「SFCデジタルコンバージェンス回路」を搭載。コンバージェンスとランディングおよび画歪を高精度で補正し、「色ずれや歪みの少ない画像を再現する」としている。また、同社のベガシリーズにも搭載している高画質化回路「ベガエンジン」も搭載する。
映像入力は、S映像/コンポジット×4、D4×2、コンポーネント(RCA)×1、AVマルチ×1を装備。S2/コンポジットの映像出力も1系統備えている。そのほか、メモリースティックスロット(PRO対応)を備え、JPEG、MPEG-1を再生できる。 付属のスピーカーは取り外しが可能。ユニット構成は8cmウーファ×2、3cmツイータ×1のバスレフ型2ウェイ3スピーカー。スピーカー部の外形寸法は、139×138×572mm(同)、重量は4.2kg(1本)。音声入力は本体部に搭載。各映像入力系統ごとにアナログ入力を装備し、デジタル入力はない。 なお、Q015-KX36は同社のCRTモニタ「プロフィールシリーズ」の後継ではなく、「プロフィールシリーズ自体もすでに終息している」(高篠静雄副社長)という。同社製の民生向けCRTモニタとしてはQ015-KX36が唯一の存在だが、「あくまでもQUALIAブランドに共鳴するユーザーに向けたものだ」としている。
□ソニーのホームページ (2003年6月10日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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