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社団法人 日本映像ソフト協会(JVA)は24日、2002年の「ビデオレンタル店実態調査」を報告した。DVDレンタルの実施率は2001年の60.1%から79.8%に上昇し、月平均売上も32万7,000円から58万5,000円と増加した。
■ 貸出本数は微増。会員数とレンタル料金は低下
ビデオレンタル部門の月平均売上は1店当たり465万1,000円となり、前年を16.5%上回った。月貸出本数も、前年の13,474本から13,931本に増加した。 ただし今回の調査では、中小規模店の転廃業や大型店の出店攻勢などにより、従来と比べて小型店と大型店の比重が逆転したため、大型店を中心とした結果に多少偏向しているという。そのため、同協会では「中小規模店の淘汰と全体規模の大型化を念頭に入れて解釈してほしい」としている。 具体的には、100坪以上の大型店は構成比で23.7%から27.2%と増加し、それらのレンタル部門の月平均売上高は800万~1,000万円以上と平均の2倍以上に当たる。そのうち1,000万円以上に分類される店舗は7.4%を占め、前年から1.2ポイント増加した。 対して、全体の64.6%が「前年より月平均売上が減少」と回答している。そのほか、貸出本数、仕入れ金額などが大規模店で上昇している。なお、1,000万円以上の店舗の月平均売上は1,599万9,000円。 大型店の寡占とともに、同協会ではレンタル会員数の減少も懸念している。'98年以来上昇傾向にあった平均会員数は、前年比-6.3%の9,228人と4年振りに減少。売上規模別では、1,000万円以上を除いたすべての店舗層で減少している。さらに'92年以降、下げ止まりを見せないレンタル料金から、昨今の市場を「実らない経営努力と厳しいマーケットの動き」と説明している。
■ DVDレンタルは伸張、大型店では当たり前の事業に DVDレンタルの月平均売上は前年比178.9%の58.5万円となり、レンタルカセットの12.6%に匹敵する規模に成長した。貸出本数も同179.6%、在庫数も同172.7%と増加し、取り扱い店舗も全体の79.8%を占めるに至った。 ただし、これついても大型店の影響が強く、特に貸出枚数や在庫数で小規模店に大きく差をつけている。売上規模別では、200万円未満が42.8%、200万~300万円未満が77.9%、300万円以上は90%以上が「実施している」と回答した。レンタル料金はカセットとほぼ同水準と見られる。 「明るい兆し」としながらも、児玉専務理事は「今日でもレンタルはVHSが主流。DVDレンタル市場はまだ大きく成長する段階ではない」と結論。また、在庫回転率がカセットに比べて高いが、これは「不良在庫がまだ少ないため」(同協会)との解説があった。
□JVAのホームページ (2003年6月24日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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