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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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エニーミュージック企画株式会社は、音楽配信サービス「any music(エニーミュージック)」に関する説明会を開催。2004年春よりサービス開始し、オーディオメーカー各社が対応機器を同時投入する。
エニーミュージック企画は、株式会社ケンウッド、パイオニア株式会社、シャープ株式会社、ソニー株式会社の4社が中心となり設立された、音楽配信サービスの事業検討会社。年内の事業会社化に向けて、現在準備を進めている。 エニーミュージックは、インターネットにブロードバンド接続したホームオーディオ機器に、直接音楽を配信したり、関連サービスを提供するためのネットワークサービス/共通プラットホームと位置づけられている。著作権管理技術には、ソニーが開発したOpenMGを、配信コーデックにはATRAC3を採用する。 1月の会社設立時には、2003年秋の事業化を目指していたが、参加各社やコンテンツホルダなどとの調整などにより若干サービス開始が延期され、今回、2004年春サービス開始と発表された。 エニーミュージックは、「家電向けのブロードバンド音楽配信実現のためのプラットフォーム」と位置づけられており、エニーミュージック企画(設立予定の事業会社)が、共通の家電向けのハードウェア仕様や、プロトコル、インターフェイスなどを策定。また、認証や課金、顧客管理、サポートなどを担当する。各機器メーカーは、エニーミュージックの規格に基づいた対応機器を開発、販売する。 なお、エニーミュージックが自ら開発部門を持つのでなく、開発能力を持つ会社に開発委託し、その開発部分を共通プラットフォームとして、メーカーが利用するという。
エニーミュージック企画 代表取締役社長の野口不二夫氏は、「コンテンツホルダの権利を守りながら、幅広くネットワーク音楽を普及させる。ユーザーと音楽の距離を近づけ、新しい楽しみ方を提供する」と同社の目標について解説した。
また、競合社が集結したこともあり、「エニーミュージックの立ち上げは、3年前から進めていたが、非常に難産だった」たという。しかし、3年前から比較してインターネット回線のブロードバンド化が進んだこともあり、ネットワーク配信が「夢でなく本当に実現できるようになった」という環境の変化などもあり、「ようやく形になるところまでたどり着いた」とした。 また、4社のコアメンバーのほか、協賛企業として、オンキヨー株式会社、株式会社デノン、日本ビクター株式会社、ヤマハ株式会社の4社があげられてきたが、新たに株式会社マランツも加わったという。協賛5社も製品の投入を予定しているという。
発表会会場では、アイワ、ケンウッド、シャープ、ソニー、パイオニアのエニーミュージック対応コンポが展示された。ともに製品化予定モデルとしており、2004年春のサービス開始と同時に市場投入する予定。 全機種、HDDとCDプレーヤーを内蔵した一体型コンポで、5~13型までの液晶ディスプレイと、Ethernet端子を搭載する。また、操作性やインターフェイスを統一化するため、操作パネルやリモコンのボタンについても規格化されており、各モデルでのボタン配置もかなり似通っている。HDD容量など詳細については、年明けに発表するという。
なお、現在まだ事業会社として立ち上がっていないため、どの時点で収益を上げるかについて検討中という。野口社長は、「プラットフォームを運営するため、関わる方からライセンス料を取ることを含めて話を進めている。また、コンテンツ料からの課金ということでも検討している」というが、「現時点でははっきり申し上げられない」と話す。具体的なビジネスモデルについては、「年末に事業会社が立ち上がってから説明する」とした。
また、第1世代でミニコンポタイプのセットモデルを展開するが、将来的にはエニーミュージックが提供するハードウェアを、製品の中に入り込んだ応用機器なども期待しているという。なお、想定価格については、第1世代で12万円程度となる見込みで、第2世代で量産が見込めれば5万円程度まで下げることができるという。 配信されるコンテンツの価格については、「基本的には権利者側が決めること」としている。また、チェックイン/アウト回数に関してもコンテンツホルダが自由に定めることができるという。 なお、エニーミュージック企画は、23日より開幕する「A&Vフェスタ2003」に出展し、エニーミュージックの告知活動を行なう。また、今回展示された対応機器も各社のブースで展示される予定。
□エニーミュージック企画のホームぺージ (2003年10月21日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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