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米Sony、フルHD反射型液晶「SXRD」を使ったリアプロTV
-70型で1万ドル以下。日本での発売は未定


9月9日(現地時間)発表

 米Sony Electronicsは9日(現地時間)、フルHD(1,920×1,080ドット)の反射型液晶パネル「SXRD」を使用したリアプロジェクションテレビ<グランドベガ>「KDS70XBR100」を、米国で2005年初めに発売すると発表した。価格は1万ドル以下の予定。

 SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)は、同社が開発した単結晶シリコンを駆動素子とする反射型液晶ディスプレイデバイスで、コントラスト比3,000:1以上、応答速度5m秒以下を実現している。2003年8月に日本で発売された、フロントプロジェクタ「QUALIA 004」(240万円)にも採用されている。

 KDS70XBR100では、SXRDを3枚使用。また、ハイビジョン映像向け画像処理信号処理技術「DRC-MFv2」を含む、高画質化回路「ベガエンジン」を搭載するほか、200Wランプと独自の光学エンジンを採用しており、「深い赤を忠実に再現する」としている。そのほかにも、絞り調節機能「シネマ・ブラック・プロ・モード」を装備し、高コントラストを可能にしたという。さらに、ガラスを使った視野角も広いスクリーンスクリーンを新開発している。

 オーディオアンプには、デジタルアンプ「S-Master」を採用。入力端子にはHDCP準拠のHDMI端子のほか、i.LINkや、メモリースティックスロットも装備し、JPEGに加え、MPEG-1/2、MP3も再生できる。

 ソニーでは、日本での発売について「未定」としており、「(ソニーでは)ブラウン管、液晶、プラズマ、リアプロとほぼずべての形式のテレビをラインナップしているが、それぞれの国や地域の特性にあった製品を販売している。日本でも根強い人気があるため、(リアプロジェクションTVの)グランドベガの販売を継続しているが、大画面テレビではやはり液晶とプラズマに需要が集まっている。特に今回のSXRDを使ったリアプロTVについては、マーケティングの観点から発売は未定。日本の今年の年末商戦は、8月に発表した製品を販売していく」(同社)と説明している。

□米Sony Electronicsのホームページ(英文)
http://www.sony.com
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200409/04-0910/index.html
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(2004年9月10日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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