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株式会社東芝は、1.8型HDD内蔵オーディオプレーヤー「gigabeat」の特別限定モデルとして、アーティストの藤井フミヤ氏がデザインを担当した「gigabeat F10 fumiya model」を3月11日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は39,800円。3,000台限定販売となってり、直販サイトやTSUTAYAなどの大手CDショップなどで販売される。
ベースとなっているのはgigabeatの10GBモデル「F10」(オープンプライス)。液晶画面周辺、内部のスクリーンセーバー、壁紙などが藤井フミヤ氏のオリジナルデザインとなっている。プレーヤーとしての機能はF10と同じだが、直販価格はF10の34,800円と比べ、5,000円高価になっている。 デザインコンセプトは「gigabeatの中に住むペット、GIGAPET(ギガペット)」で、液晶ディスプレイが顔になるように胴体と手が描かれており、手の部分が十字型のタッチセンサー「プラスタッチ」を持っているようにデザインされている。
操作の待機中や、音楽の再生中などにスクリーンセーバーが作動すると、液晶部分の目がアニメーションして、ウインクをしたり、眠そうな目になったり、涙を流したり、左右にキョロキョロしたり、クルクル目をまわしたりと、様々な表情がランダムに表示される。
ほかにも、起動時にはオリジナルのロゴマークが表示されるほか、充電中には卵に入ったGIGAPETのアニメーションが流れ、充電が終了すると卵が赤く光る。ほかにも、背景用として3種類のオリジナル静止画もプリインストールされている。
また、HDD内にフミヤ氏の楽曲「TRUE LOVE」と「木漏れ日の風に吹かれ」のインストゥルメンタルを収録。フミヤ氏と親交の深い屋敷豪太氏のアレンジによるもので、限定モデルのためにレコーディングされたオリジナル曲となっている。 さらに、パッケージデザインもフミヤ氏が担当。「従来の家電製品らしくなく、スターウォーズなどのフィギュアが入っていてもおかしくないような、インパクトのあるデザインを狙った」という。
なお、スクリーンセーバーや壁紙などはフラッシュメモリ内に保存されているため、ユーザーが利用できるHDD容量はF10と同じ。そのため、Fシリーズのファームウェアがアップデートされた際には、通常のFシリーズ用に加え、fumiya model専用のアップデータの2種類が用意される。
F10は2.2型のTFTカラー低温ポリシリコン液晶を搭載したHDDオーディオプレーヤー。再生対応フォーマットはWMA/MP3/WAVで、Windows Media DRMもサポート。PCとの接続はUSB 2.0に対応し、USB充電も可能。また、オプションでUSBクレードルも用意している。電源はリチウムイオン充電池を使用し、連続再生時間は約16時間。外形寸法は106×63×16mm(縦×横×厚さ)。重量は約160g。対応OSはWindows 2000/XP。
■ 「東芝に足りない遊び心、ファッション性を補うモデル」
東京・六本木で行なわれた発表会にはフミヤ氏が登場。デザインコンセプトについて「モダンなデザインのプレーヤーは他にもある。僕らはアニメで育った世代でキャラクターが好きなので、思い切って機械には見えない、生き物みたいに感じられる、自分のペットみたいに愛せる音楽プレーヤーを作ってみたかった」と語る。
そのGIGAPETについては「自分のデザインの中でも、今までにない可愛いキャラクターだと思う。gigabeatを使う人は僕より年下の人が多いと思うので、沢山の人に気に入ってもらえるキャラにしたかった」としたうえで、「GIGAPETの反響によっては、2匹目、3匹目もあるかもしれない。100種類くらい発売されて、子供たちが自分のgigabeatを持ち寄って“お前のGIGAPETは何だよ”なんて見せ合うようになったら楽しい。そういう夢のあるデザインをコンセプトにした」とのこと。
さらに、フミヤ氏は昨今のHDD/フラッシュメモリ型オーディオプレーヤーの人気や、本格的に普及が始まりつつある有料音楽配信サービスについて質問されると「悪い部分も良い部分もあると思う。けれど、ソフトウェアを作る側の人間としては、多くの人に音楽が広まることが大切。こうした新しい技術やハードには、音楽の裾野を広げるツールとしても期待している」と話した。 デジタルメディアネットワーク社の荻尾剛志新規事業推進室長は、fumiya modelについて「我々はgigabeatの音質や機能には自信を持っている。しかし、携帯型プレーヤーとして映像やファッション性の面で遅れているという認識を持っている。今回のfumiya modelは、ファッション性を補う製品。今後もクオリティだけでなく、カッコよさ、クールさを実現し、ユーザーをドキドキさせる製品を作り、“遊び心が足りない”という東芝のイメージを変えていきたい」と抱負を語った。
□東芝のホームページ
(2005年3月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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