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第19回日本ゴールドディスク大賞授賞式を開催
-最もCDが売れたのは「ORANGE RANGE」と「QUEEN」


RIAJ会長 佐藤修氏
3月10日開催

赤坂泰彦と高田万由子
今年の男性司会者は、昨年と同じ赤坂泰彦さん。女性司会者は久保純子アナウンサーに変わって高田万由子さんが担当した
 社団法人 日本レコード協会(RIAJ)は10日、NHKホールで「第19回日本ゴールドディスク大賞」授賞式を開催した。

 日本ゴールドディスク大賞は、「レコード(CD)の総出荷数から返品数を差し引いた、正味売上数字」を選定基準としており、審査などの判断は含まれていないのが特徴となっている。第19回目の2004年度は、2004年1月1日~2004年12月31日までの全作品の売上数を集計し、受賞作品・アーティストが選出された。

 日本ゴールドディスク大賞には、この1年間で最もレコード産業で活躍したアーティストに授与される「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」や、期間中にデビューしたアーティストで上位10組(洋楽3組)に授与される「ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」、期間中に発売したシングルで100万枚以上(洋楽50万枚以上)を売り上げた作品に授与される「ソング・オブ・ザ・イヤー」など15賞が用意されている。

マツケンこと松平健
スーツ姿で登場した、マツケンこと松平健さん

 今年の「演歌/歌謡曲・アルバム・オブ・ザ・イヤー」は、松平健さんの「マツケンサンバII」が受賞。当初は授賞式への出席は予定されていなかったが、急遽大河ドラマの撮影の合間を縫って駆けつけた。

 松平健さんがステージに登場すると、観客は大いに盛り上がったが、スーツ姿で登場。マツケンサンバIIは、披露されず、挨拶だけで大河ドラマの撮影に戻った。

 松平さんは、「CDを買っていただいた一人一人の方に、心から感謝します」と感謝の気持ちを述べ、マツケンサンバについては、「衣装を着るとはじけますね。あの衣装を着ないと、あの踊りは踊れない。支度には30分かかる」と語った。さらに、「マツケンサンバ IIIも予定している」と明かすと、観客席からは歓声が起こった。

ORANGE RANGE
ORANGE RANGE

 毎年受賞式の最後に発表される今年度の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」には、邦楽部門はORANGE RANGE、洋楽部門はQUEENが受賞した。ORANGE RANGEはアルバムを2,396,872枚、シングル2,168,498枚、QUEENはアルバム(ベスト版「JEWELS」)を1,781,001枚売り上げた。

 ORANGE RANGEのアルバムとシングル合わせた売り上げは、456万5,370枚。受賞スピーチでは「100%皆さんのおかげです」と受賞の喜びを語った。

 ステージでは、100万枚を突破した「花」を熱唱。「みんなの笑顔が力になる。これからも応援をお願いします」、「好きな音楽を信じて頑張っていきたい」と話した。

 なお、ORANGE RANGEは、「ロコローション」と「花」でソング・オブ・ザ・イヤー、「musiQ」でロック&ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤーも受賞している。

ORANGE RANGE ORANGE RANGE ORANGE RANGE
ORANGE RANGE

 アーティスト・オブ・ザ・イヤーをQUEENが受賞したことについては、ブライアン・メイが「フレディも『聴いてくれる人がいるかぎり、ずっと音楽をやっていこうぜ』って言うと思う」とビデオでコメントを寄せた。

 また、ステージでは、QUEENの大ファンというテノール歌手の錦織健さんが、日本ゴールドディスク大賞授賞式では初めて、トリビュートとして「We Are The Champions」を熱唱。「QUEENを聴いていなければ、テノール歌手にはなっていなかった」と、思い入れの強さを語った。

ブライアン・メイ 錦織健 錦織健
ブライアン・メイがビデオコメントを寄せた 錦織健さんが、トリビュートとして「We Are The Champions」を熱唱した

 なお、全受賞作品・アーティストの一覧は、RIAJのサイトで公開されている。また、授賞式の模様は、NHK衛星第2で生中継され、さらに3月18日深夜0時25分~1時40分からNHK総合テレビで放送される。

THE JAPAN GOLD DISC AWARD 2005

 恒例となったコンピレーションアルバムは、今年はユニバーサル ミュージック株式会社が発売。第19回日本ゴールドディスク大賞を受賞した作品の中から、15アーティストの作品を集め「THE JAPAN GOLD DISC AWARD 2005」(品番:UPCH-9172)として、2,600円(税込み)で3月9日に発売された。

 例年は受賞式の約1ヵ月後のリリースだったが、今回は受賞式前日のリリースが実現した。なお、昨年の「THE JAPAN GOLD DISC AWARD 2004」は23アーティストが参加し2枚組みで3,150円であったので、ボリュームが少なくなっているとともに、価格も安価に設定されている。

 このコンピレーションアルバムは、「音楽業界全体の活性化を目的としてリリースする」としており、レーベルやジャンルの垣根を超えてリリースされる。なお、2002年は東芝EMI株式会社、2003年はエイベックス株式会社、2004年は株式会社ソニー・ミュージックダイレクトからリリースされている。

【授賞式に出席したアーティスト】
平原綾香 平原綾香 BoA BoA
平原綾香さんは、「Jupiter」でソング・オブ・ザ・イヤー特別賞の邦楽部門、「ODYSSEY」でロック&ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞した 「LOVE & HONESTY」で、ロック&ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー邦楽部門を受賞した、BoAさん

大塚愛 大塚愛 女子十二楽坊 女子十二楽坊
大塚愛さんは、ロック&ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤーの邦楽部門を「LOVE PUNCH」と「LOVE JAM」の2タイトルで受賞した インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤーを、「輝煌~Shining Energy~」と「ベストセレクション~日本公演2004”奇跡”より~」で受賞した、女子十二楽坊

村治佳織 村治佳織 フジ子・ヘミング

フジ子・ヘミング
クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤ ーの洋楽部門は、「トランスフォーメーション」村治佳織さんが受賞した フジ子・ヘミングさんは、クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーの邦楽部門を「こころの軌跡」で受賞。「2日前からインフルエンザにかかり、地獄のような日々を送った」という

タタ・ヤン タタ・ヤン パク・ヨンハ パク・ヨンハ
ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーの洋楽部門を受賞した、タタ・ヤン 同じく、ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーの洋楽部門を受賞したパク・ヨンハ。ステージに登場すると一際歓声が大きくなり、韓流ブームのすごさを見せつけた

安良城紅 安良城紅 北山たけし 北山たけし
ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーの邦楽部門を受賞した、安良城紅さん 北山たけしさんも、同じくニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーの邦楽部門を受賞した

JINDOU JINDOU Rin' Rin'

JINDOUも、ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤの邦楽部門を受賞した

同じく、ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーの邦楽部門を受賞した、Rin'

波田陽区 波田陽区 矢野絢子 矢野絢子
ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞した、波田陽区さんは日本ゴールドディスク大賞を斬った後、切腹した 矢野絢子さんも、ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞した

TiA TiA CoCo d'Or CoCo d'Or

TiAも、ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーの邦楽部門を受賞した

元SPEEDのhiroが2004年7月29日に結成したジャズユニット「Coco d'Or」は、アルバム「CoCo d'Or」でジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーの邦楽部門を受賞

水森かおり 水森かおり 氷川きよし 氷川きよし
今年もソング・オブ・ザ・イヤー(演歌/歌謡曲部門)を受賞したのは水森かおりさん(釧路湿原)と、氷川きよしさん(番場の忠太郎)だった。氷川きよしさんが登場すると、会場には黄色い(?)声援が飛び交った

□日本レコード協会のホームページ
http://www.riaj.or.jp/
□日本ゴールドディスク大賞のホームページ
http://www.golddisc.jp/
□ニュースリリース
http://www.riaj.or.jp/release/2005/pr050310.html
□「第19回日本ゴールドディスク大賞』全受賞作品・アーティスト一覧
http://www.riaj.or.jp/release/2005/gdlist_19th.html
□ユニバーサル ミュージックのホームページ
http://www.universal-music.co.jp/
□「THE JAPAN GOLD DISC AWARD 2005」の製品情報
http://www.universal-music.co.jp/award2005/
□関連記事
【2004年3月11日】第18回日本ゴールドディスク大賞授賞式を開催
-アーティスト・オブ・ザ・イヤーは過去最多の浜崎あゆみ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040311/jgd.htm
【2003年3月13日】第17回日本ゴールドディスク大賞授賞式を開催
-アーティスト・オブ・ザ・イヤーは宇多田ヒカル
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030313/jgd.htm
【2003年3月12日】「サクラ大戦4~恋せよ乙女~全曲集 檄! 帝~最終章」が第17回日本ゴールドディスク大賞受賞(GAME Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030312/sakura.htm
【2003年3月4日】日本レコード協会の新会長にエイベックス社長の依田巽氏が就任
-“音楽権利の保護期間延長”問題に取り組む
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030304/riaj.htm
【2003年4月16日】東芝EMIもリッピングできない音楽Discを5月29日に発売
―「THE JAPAN GOLD DISC AWARD」にCDSを採用
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020416/temi.htm

(2005年3月11日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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