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株式会社ピクセラは、31日に開催した新製品発表/戦略説明会で、地上デジタルテレビ/ラジオ関連製品を中心とした同社の戦略について解説。また、PC周辺製品以外の、AV製品の発売計画も明らかにした。 同社の藤岡浩社長は、同日発表したデジタル放送対応キャプチャカードなどの地上デジタル放送向けのAVソリューションを今後の1つの方向性として例示。また、今後のロードマップとして、デジタル/アナログ両対応のキャプチャカード投入を予告したほか、民生AV機器の投入も示唆した。 ■ 6ch同時録画ビデオサーバーを9月に発売へ 民生向け製品のコンセプトモデルとして、発表会場では6番組同時録画可能なビデオサーバー「RecALL」が参考展示された。
WPC EXPO 2004でも展示されたビデオサーバーで、8番組の同時視聴と6番組の同時録画が行なえる。9月の発売を予定しており、受注生産となる予定。HDD容量などをBTOにより変更できるが、価格はベースモデルで35万円前後を見込んでいる。 250GBのHDDを4台内蔵し、1TB以上のHDD容量を実現。PCベースのアーキテクチャを採用し、「PIX-MPTV/P8W」相当のテレビキャプチャカードを4枚内蔵している。リモコンで全ての操作が可能となっており、EPGを利用した録画予約や静音設計など、民生向けAV機器を意識しながら、録画マニアの要求に応える製品にしたいという。 今回の展示機ではWindows XPベースで動作していたが、9月の製品化時にはLinuxベースとなる見込み。また、録画したデータのモバイル機器への配信機能などの追加も検討中とのこと。
■ 2006年に地上デジタルラジオ関連製品を発売
もう一つの方向性として地上デジタルラジオなどのモバイル向けソリューションの取り組みについても解説された。 地上デジタルラジオは、2003年10月10日より実用化試験放送が開始されているが、開始時期については未だ確定していない。しかし、「総務省の協力も得て、いい方向にきている(藤岡社長)」とのことで、同社では2006年第2四半期の本放送開始を見込んで開発を進めているという。 会場ではTOKYO FMの協力を得て、ノートPC用のPCカードクライアントを用いた地上デジタルラジオの5.1ch/AACの再生デモを行ない、デジタルラジオの魅力をアピールした。
同社では以前よりPCカードクライアントを利用したデジタルラジオのデモを実施していたが、今回デジタルラジオや地上デジタルテレビの1セグ放送に対応したポータブルプレーヤーの計画も明らかにした。 HDDを内蔵し、HDD内のMP3音声や映像の再生に加え、地上デジタルテレビ/ラジオの受信が行なえるという携帯プレーヤー。「HDDプレーヤーが最近人気を集めているが、オーディオ/ビデオの後の次世代モデルでは、“放送波”の対応が重要になると考えている(森 佳昭営業部長代理)」としており、今回展示されたのはあくまでコンセプトモデルだが、実際にデジタルラジオを受信し、利用イメージを伝えていた。
□ピクセラのホームページ (2005年3月31日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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