|
インタービデオジャパン株式会社は、DVDダビングソフトの最新バージョン「DVD Copy 4 Platinum」を6月3日より発売する。価格は13,440円。アップグレード/乗り換え版は9,240円。対応OSはWindows 2000/XP。 従来モデルと同様に3ステップでDVDのダビングが行なえるが、CSSによる著作権保護がかかったDVDのダビングはできない。新たにDVD+R DLとDual Layer DVD-Rへのダビングが可能となったほか、4.85GB容量のDVD-Rもサポートした。
最大の特徴は、民生用DVDレコーダなどで録画したDVD-VR形式のDVDディスクへの対応を強化したこと。VRモードのディスクの読み込み/コピーが可能なほか、新たにディスク上のタイトルやチャプターを選択し、コピーできるようになった。 また、DVDディスクから音声データのみ抽出する機能や、複数のDVDからタイトルを選択して、1枚のDVDにまとめて記録する「マルチタイトルDVDモード」も搭載し、複数のDVD-VRディスクの番組をDVD Copy上で選択、抽出して1枚のDVDにまとめるなどの作業が可能となった。また、データ用CD/DVDの作成機能も新たに追加された。 従来はDVDへのコピー機能に特化していたが、新たにHDD上のビデオファイルを変換して、DVD化する「File to DVD」モードも搭載。HDDへのファイル書き出し機能も追加されており、ビデオトランスコーダ的な利用も可能となった。 さらに出力ビデオフォーマットとして、MPEG-4系のフォーマットが強化され、PSP用のメモリースティックビデオ形式や、3GPP/3GPP2もサポート。また、DivX6にも後日アップデータ提供により対応する。
PSP動画については、6つのプロファイルを用意し、DVDビデオからPSP用のビデオクリップ作成が可能。368×208ドット/30fpsのワイドスクリーン対応プロファイルも用意されている。3GPP/3GPP2については各キャリアの最新3G携帯に対応するという。 入力フォーマットとしては、新たにQuickTimeやDivXMedia(.divx)、3GPP/3GPP2をサポート。音楽CDやデータCD/DVD、デスクイメージ(.iso/.cdi/.nrg/.cue)の読み込みも可能になった。 また、DVDCopy 4からディスクコピー機能を省き、ファイル変換に特化した「DVD Copy FileToDVD」も10,290円で発売される。 発表会では、ユーリードシステムズとの業務提携も発表された。米InterVideoは、3月14日にUlead Systemsに対して株式の公開買い付け(TOB)申請を行ない、4月18日に買い付けの最終結果を発表。5月12日現在、InterVideoはUlead発行済み株式株の62.4%を取得している。
インタービデオの田中俊介社長は、「ビデオ/マルチメディアソフトのトップメーカーが協力することで、大きなシナジー効果が期待できる」と提携の意義を説明する。 ただし、合併については慎重な姿勢で、「少なくとも年内はマネジメントも独立したものになる。しかし、株式の大部分を持っていることからもかなり強い提携になる」としている。具体的な製品企画や開発については、エンジニアの異動なども開始されており、「年内から来年にかけて、HD対応やHD DVD/ブルーレイという大きな変化が起きるが、このタイミングにあわせて、製品レベルでインタービデオとユーリードの技術を組み合わせた製品が出てくる」とした。 また、両社による共同プロモーションも予定されており、現在日本市場でのトップシェア製品であるインタービデオの「WinDVD」と、ユーリードの「Video Studio」、「DVD MovieWriter」とシェア2位の「DVD Copy」を中心に、共同で販促活動を行っていくという。 ユーリード・システムズのピーター リン社長も、「4つのナンバーワン製品を積極的にアピールしていく。製品開発の面でも、両社の力を生かしてよりよい製品を作っていきたい。MovieWriterの開発に深く関わってきたが、DVDCopyのエンジンなどインタービデオの技術を見てすばらしい製品ができると確信した」と提携の意義を強調した。 □インタービデオのホームページ (2005年5月12日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|