|
株式会社デノンは、2002年発売の「PMA-2000IV」の後継モデル「PMA-2000AE」を7月中旬より発売する。価格は157,500円。SAシリーズのノウハウを継承した「AE(Advanced Evolution)」シリーズとなり、フロントパネルを従来のゴールドからプレミアムシルバーに変更している。 同社の「PMA-2000」シリーズで採用されているUHC(Ultra High Current)-MOSシングルプッシュプル回路を継承するプリメインアンプ。L.C.(Leakage Canceling)マウント・ツイン・トランス、高剛性6ブロック・セパレーテッド・シャーシなども引き続き採用している。 前モデルに比べ、プリアンプ部の電源を強化したことで、ローレベルでの解像度を向上。UHC-MOSのドライブ能力を生かした再生が可能だという。 出力段は、UHC-MOSシングルプッシュプルを採用し、定格出力は80W×2ch(8Ω時)、最大出力は160W×2ch(4Ω時)。 L.C.マウント・ツイン・トランスは、2つのトランスを並列接続することで、互いの磁気の影響をキャンセルして、電気・磁気特性を大幅に改善したもの。取付けについても、特殊樹脂、防振材などを組み合わてフローティング効果を高めている。 また、使用部品には、上位モデルの「PMA-SA1」、「PMA-SA11」の技術を投入したフィルムコンデンサや電解コンデンサ、抵抗器、インダクタなどを採用。「固有のクセがない、原音再生に適したパーツを使用し、上級クラスの音質を目指したチューニングを施した」としている。 配線材の要所にOFC線を採用したほか、パワートランスやラジエータの取り付け方法にも上位機種のノウハウを取り入れ、再生音の透明度や安定感を向上させたという。
また、電源回路は、プリアンプ用と出力用が独立した構成で、整流用に大電流型ショットキー・バリア・ダイオードを、電源コンデンサにオーディオ用大容量ブロック型電解コンデンサを採用した「HIGH CURRENT DYNAMIC電源回路」となっている。 ボリューム回路や、トーン回路、パワーアンプ回路は、SACDやDVDオーディオへの対応を図り、ワイドレンジ化。実使用時の再生周波数の上限を100kHzに設定している。 シャーシは、信号レベルに応じて遮蔽を徹底し、厚さ1.6mmの黒色処理鋼板を使用した6ブロック・セパレーテッド構造を採用。パワーアンプブロックをL/R対称に配したツインモノラル構成で、ブロック間の干渉を防ぐ。 入力端子はアナログ音声×7で、CD入力、PHONO入力は金メッキ削り出しピンジャックを採用する。PHONO入力はMM/MCカートリッジに対応。アナログ音声出力×2のほか、プリアンプや、サブウーファなどとの接続用にプリアウト端子、パワーダイレクト入力端子を備える。プリアウト端子はMOS-FET出力のディスクリート構成フラットアンプより出力する。
パワーアンプダイレクト機能は、フロントパネルからON/OFFが可能。シアターシステムも構築できる。 スピーカー端子は、バイワイヤリング対応の大型金メッキターミナル。ACアウトレットも連動2系統、非連動1系統を備える 外形寸法は434×480×181mm(幅×奥行き×高さ)、重量は24kg。消費電力は275W。
□デノンのホームページ (2005年6月10日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|