|
株式会社デノンは、SACDプレーヤー「DCD-1650AE」を7月中旬に発売する。価格は157,500円。上位機種の技術を受け継ぎ、プレミアムシルバーのフロントパネルを採用した「AE(Advanced Evolution)」シリーズの第1弾モデルとなっている。 CD再生系に、DCD-SA1と同様の「Advanced AL24 Processor」を搭載。192kHz/24bitに対応したアナログ波形再現技術「AL24 Processing」と独自開発のアルゴリズムを組み合わせたもので、時間軸領域での情報量増加やアップコンバート・サンプリングを行ない、自然な補完処理を実現するという。 また、フィルタリング動作の適応性も向上させており、パルシブな楽音データや高い周波数の連続音などに対しても、可聴帯域外の周波数特性をコントロールし、最適なアルゴリズムでフィルタリングするという。これにより折り返しノイズや高域レスポンスの低下を低減したとしている。 ドライブ部には独自のドライブメカを採用。SACD再生時の高速回転でも振動が発生しにくいというブラシレスモーターを採用するほか、レーザービームの光軸ズレや、ターンテーブルやピックアップメカの傾きなど、部品の差異を吸収する傾き補正機能を内蔵。ローダーには、異種素材を組み合わせたハイブリット構造「S.V.H.」(Suppress Vibration Hybrid)を採用した。 さらに、DCD-SA11と同様に、DACをマスタークロックとして利用する機能も内蔵。クロックの生成には発振回路モジュールを使用している。また、SACD再生時に利用するDSDクロックは、DSDデコーダに供給。DACには同クロックを発振器の発振精度に補正してから供給している。なお、DACはチャンネルあたり2個使った差動出力方式。
電源部はデジタル/アナログ系でトランスからそれぞれ独立し、相互干渉を排除している。また、アナログ用トランスにはOFC巻線を採用。漏洩する磁束を互いにキャンセルする方向に設置するほか、ベースにアルミ鋳鉄を使用するなど、各部への影響と外部からの振動を抑制している。
底板は3層、天板は2層の平板構造。サイドとリアパネルも2層構造で、サイドパネルは異種材料を組み合わせて剛性を高めている。
出力端子はアナログ音声(RCA)と、光デジタル、同軸デジタルを各1系統装備。SACDのマルチチャンネル出力には対応していない。また、ディスプレイ表示とデジタル出力をOFFにする「Pure Directモード」も備えている。
S/N比はSACD時で113dB、CD時で119dB。外形寸法は434×335×137mm(幅×奥行き×高さ)。重量は13.3kg。消費電力は20W。
□デノンのホームページ
(2005年3月日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|