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ソニー、「VAIO」で民生用PCで世界初のDSD録音/再生対応
-「Sound Reality」を搭載。WAV/DSD変換機能も搭載


Sonic Stage Mastering Studio(スクリーンショットはベータ版のもの)

9月10日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、デスクトップ/ノートPCシリーズ「VAIO」を一新。秋モデルを9月10日より発売する。価格は全てオープンプライス。

 AV機能も多数強化されているが、最大の特徴は、デスクトップPC「VAIO type R/type H/type V」でSACDの記録方式として利用されているDSD音声の録音/再生に対応したこと。民生用のPCとしてはDSD音声をサポートしたのは世界初という。なお、光学ドライブなどはSACDに対応しないため、SACDプレーヤーとしてVAIOを利用することはできない。

VAIO type R VAIO type V VAIO type H

Sound Reality

 DSDのサポートにあわせ、新たに内蔵オーディオチップ「Sound Reality」を搭載。従来のPCの10倍近いという低ノイズ性能を実現し、S/N比は107dB。マスタリングソフト「SonicStage Mastering Studio Ver.2.0」を搭載し、EQのSony Oxfordや、オーディオエフェクトの「Waves」などのプロ仕様のプラグインもバンドルしている。

 Intel HD Audioの24bit/192kHz出力にも対応するほか、DSDのサポートのため、オーディオドライバとしてASIO 2.1に対応。ASIO 2.1ドライバを利用することで、Windowsのミキサー(DSD非対応)を介さずに、オーディオアプリケーションとハードウェア間をダイレクトに転送できるため、音質劣化を防ぎ、DSD音声をそのまま出力できる。


WAV-DSD変換機能も搭載する(β版)

 なお、作成したDSD音声の楽曲はSonicStage Mastering Studioでのみ再生可能。SonicStage Mastering Studioでは、PCに取り込んだWAVファイルをDSDファイルに簡単に変換できる「DSD Direct」も備えており、「CD再生では描ききれなかった微細な音やわずかなニュアンスも再現する」という。なお、DSD変換にかかる時間は楽曲の約3~5倍。

 SonicStage Mastering Studio Ver.2.0では、DSDの録音/再生のほか24bit/192kHzの録音再生に対応。さらに、5.1chマルチチャンネル音声の編集が可能となった。プラグインも、ノイズ除去フィルタの「Sony Oxford Restorer」やサラウンド音声の調節を行なう「Waves S360 Surround Imager」、2ch-5.1ch/5.1ch-2chの変換が可能な「QSound QSurround/QMSS」、音圧を上げながら温かみを付加する「Sony Oxford Inflator」などを搭載。

 従来モデルと同様に立体感を加える「Waves S1 Stereo Imager」や、低音を補完する「Waves Renaissance Bass」。音圧を強化する「Waves L1 Ultramaximaizer」なども備えているほか、従来オプションだったイコライザの「Sony Oxford 5 Band EQ」が、マルチチャンネル対応の「Sony Oxford Multichannel 5 Band EQ + FIlter」となって標準搭載されている。

 さらに、テレビ番組やDVD、CD、音楽ファイルなど、VAIOから出力される音にSonicStage Mastering Studioのエフェクトを適用できる「オーディオフィルター」機能を搭載。Cinema/Dynamicなどのエフェクトが利用できる。

 type Rは9月17日より発売され、店頭予想価格は20~25万円。type Hは9月10日より発売され、価格は18万~28万円、type Vは10月8日より発売され、価格は20万~25万円。それぞれにCPUなどのBTOが可能なソニースタイルモデルが用意される。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□製品情報(typeR)
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGC-RC70/
□製品情報(typeH)
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGC-H71S/
□製品情報(typeV)
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGC-VA200DS/
□関連記事
【5月9日】【DAL】ASIO 2.1がSACDのフォーマット「DSD」に対応
~ 対応チップ搭載VAIOで、DSDという選択肢を提供 ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050509/dal189.htm
【4月7日】Steinberg、DSD入出力に対応した「ASIO 2.1」を発表
-音楽製作機器でのDSDフォーマットの普及へ促進へ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050407/stein.htm

(2005年8月30日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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