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冒頭に、セイコーエプソン株式会社 取締役映像機器事業部長 内田健治氏は、プロジェクタ市場の概況を説明した。
「プロジェクタのホームとビジネスを合わせた世界市場は、2008年まで平均で20%成長すると予測されており、2005年は前年より23%伸びるとされていた。しかし、2005年度の第1四半期の実績は全体で7%、ホームで15%と当初の予想より、大幅に伸びが鈍化した。今年は各メーカーとも、新製品を下半期に投入を予定しているので、下半期は盛り返すと思っているが、もう1つ理由があるのではないか推測している」と、プロジェクタ市場が伸び悩んでいることを指摘した。
原因として、「液晶、プラズマの価格が大幅に下がってきて、その影響が出ている。しかし、大型TVとプロジェクタは多少は重なる部分があっても、並存すると考えてきた。この考えは今も変わっていないが、伸び悩んでいるということは、液晶プロジェクタでやるべきことがやれていないということ」と反省点を語った。 「エプソンの調査では、プロジェクタの存在を知らない、あるいは興味がないという人が約7割もいる。プロジェクタは、見るまでにやらなければいけないことがたくさんあり、面倒だという意見も多い。この7割の潜在層を掘り起こさないと、今後大きな伸びはないということで、今回の製品を投入した」とTWD1の発売意図を説明した。 なお、今まで、TW200HとTW500をミドルとハイエンドとして展開してきたが、今回TW600に統合されたことについては、「TW500と同等かそれ以上の性能が、TW200Hクラスのコストでできるようになったということで、TW200HとTW500を統合して、TW600を発表した」という。 同社では、「今後1年間をこの3ラインナップで展開し、現在のシェア15%を、1年後にシェア20%を目標とする」宣言した。
「日本ではエプソンが51%のシェアを占めており、トップメーカーとして、未開拓の潜在需要をTWD1で掘り起こすことが重要。このマーケットこそ、大いに期待が持てる」とした。
また、エプソンで行なったアンケート結果を公開。ホームプロジェクタに、70%以上の人が興味がないという回答だったという。「DVDプレーヤーは720万台売れているのに、プロジェクタは7万台。1%にも満たない。潜在ユーザーに、本当のホームシアターを楽しんでいただくのが、TWD1だ」と期待を込めた。
なお、9月21日から開催される「A&Vフェスタ2005」に展示するほか、店頭イベントも250店舗で行なうなど、販促に力をいれる。
10月6日よりTV-CMを展開する。発表会には柴咲コウも駆けつけた。
柴咲コウさんは、実際にTDW1を使ってみた感想を「本当に簡単で、リモコンも、いっぱいボタンがあってどれがどれだかわからないものがありますが、これは一目瞭然。CMどおり、電源入れてDVD入れたら、ドーンと映画が始まるな感じです」と話した。 また、デザインについても、「今までのdreamioもすごくカワイかったのですが、よりシンプルになって白くなって、どこに置いても馴染む感じです。自分の部屋は、あまり面白みのない部屋で、特にこだわりもなく、あまり大きな家具も置いてないのですが、こういうシンプルなデザインなら、馴染みそうです」と気に入った様子だった。
柴咲コウさんにお気に入りになったということこで、TWD1には柴咲さんの手で、「お墨付きラベル」が貼り付けられた。
TWD1に似合う映画を聞かれた柴咲さんは、「オードリーのモノクロ映画をさっき観せてもらって、モノクロやセピアの映画がいい雰囲気だと感じました。アクションホラー映画も好きなので、一人だと怖いので、みんなで観たいです」とのこと。 最後に「私は映画館が好きですが、映画館の魅力とは別に、おうちで気軽に映画館並みの迫力を求める方も多いと思うので、そんな人にピッタリ。これだったら簡単に設置できますし、すぐにおうちシアターが実現できると思います」とPRして締めくくった。
□エプソンのホームページ (2005年9月7日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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