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日本ビクター株式会社は13日、フルHD対応D-ILAを採用したリアプロジェクションテレビ「ビッグ スクリーンエグゼ」の発表会を開催。2005年から2006年にかけて7万台と予測される50型以上の国内テレビ市場において、リアプロで2万台を販売目標として掲げた。また、コンシューマ向けD-ILAデバイスの外販も検討していることを明らかにした。 AV & マルチメディアカンパニーの梅本稔副社長は、同社のテレビ事業におけるD-ILA事業の位置付けについて「大画面化が進む今後のテレビ事業の収益の柱として期待している」と説明。その理由について「ビクターのコア技術であること」、「基幹デバイスを自社開発していること」、「他社が簡単に追随できない高度な技術と量産ノウハウが必要なこと」を挙げた。
また、国内の市場に関しては「リアプロの市場自体は小さいものの、昔から存在していた。しかし、液晶やプラズマなどの液晶テレビの登場で縮小を続け、2004年にはほぼゼロという所まで落ち込んだ。しかし、ビクターが2005年5月に720pのビッグ スクリーンエグゼを投入したことで一気に拡大している」と説明。 「現在は8割近くのシェアを持っているが、このまま年末商戦に向けてさらに市場の拡大を目指していきたい。そのためにも、既存の薄型テレビに負けない高画質・大画面が必要だった」とし、フルHD化の意義と今後の抱負を語る。 国内市場規模としては2006年にかけて50型以上の大型テレビは7万台の市場になると見込んでおり、「その中で、リアプロで2万台を目指す」と目標を掲げる。また、米国ではも50型以上のリアプロ市場(CRT方式除く)において、10%のシェアを獲得したいとした。
さらに、販売時のアピールポイントとしては「リアプロだから“安物”というイメージを覆したい。画質や明るさで選んでもらいたい。また、プラズマや液晶では大画面に600Wや700Wという消費電力の製品も少なくない。新モデルでは70V型で221W、61/56V型で217Wと、購入後のコストも低い。この点も強くアピールしていきたい」と語った。 また、梅本副社長は今後の展開の中で、「製品に採用した際、D-ILAの高画質をきちんと活かせる技術力を持ったメーカーであれば、D-ILAデバイスを販売することも検討している」とし、コンシューマ向けのD-ILAデバイスの外販を行なう可能性についても示唆した。
□ビクターのホームページ (2005年9月13日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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