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ソニーは21日、1080iでの録画に対応したHDVカムの新モデル「HDR-HC3」の発表会を開催。HD録画に加え、HDMIケーブルを介した新しい再生ソリューションの魅力と、HD対応ビデオカメラの今後の展望などを語った。
モバイルネットワークプロダクツマーケティング部の畑井尚也統括部長は、国内のビデオカメラ市場について台数ベースでは2005年の150万台から、2006年は145万台と減少。しかし、単価の向上により金額ベースでは1,200億円を維持すると予測した。
その上で「台数や金額を見ると動きはゆるやかに見えるが、採用フォーマット別のシェア争いは激化。DVDやHDDが躍進し、HD対応のモデルも大幅に増加するだろう」と語る。その中で「ソニーは撮影解像度のHD化、そしてフォーマットのDVD/HDD化を先導し、高付加価値商品を拡大する」とした。
具体的な目標としては、まず、市場全体におけるHD対応カメラのシェアが2006年に20%になると予想。「その中で、新モデルHC3をメインに、75%のシェア(全体では15%)を獲得していきたい」と語る。
また、HDV(テープ)以外のフォーマットを採用したHDカムの発売予定については「HDDやフラッシュメモリ、Blu-ray Discなど、様々な選択肢は検討しており、研究も進めてはいる」としたものの、具体的なロードマップは明らかにされなかった。
■「HD録再をもっと身近に」 HC3の外形寸法は82×139×78mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体のみで約500gと、HC1(71×188×94mm/680g)と比較して、容積で650ccから490ccに約25%の小型化、重量で約26.5%軽量化している。畑井統括部長は「HC1は子供を撮影するお母さんからも多くの支持を頂いたが、HC3ではより小型・軽量化を進め、まさに手のひらサイズを実現した。HC1でもまだ大きい/重いと感じていた女性にも使ってみて欲しい」とアピール。
さらに、液晶やプラズマテレビなどでハイビジョン対応モデルが急速に普及していることを説明した後「これまでソニーのビデオカメラは、接続端子としてi.Linkを中心に展開して来た。しかしHDMI搭載機器の増加により、幅広い再生環境に対応するためにはHDCPに対応したHDMI端子が必要だと考えた」という。なお、HDMI端子は音声伝送にも対応しているため「配線も容易になり、使い易さも向上した」という。ただし、i.LINKやD端子も引き続き搭載している。
今後の販売展開については、銀座・ソニービルの1階イベントスペースにおいて、2月22日より体験コーナーを開設する。入園式や入学式をイメージした展示で、技術展示やクリアビッドCMOSの展示紹介コーナーなども用意する。誰でも無料で閲覧可能。ほかにも、同日よりお台場・メディアージュのショールーム、および大阪・梅田の「ハービス ENT」内ソニースタイル ストアでも展示が行なわれる。
□ソニーのホームページ
(2006年2月21日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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