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アイ・オー、HDV動画の簡易編集も可能なRec-POT
-HDVカムからの取り込み/書き戻し。500GBモデルも


左が500GBの「HVR-HD500R」、右が250GBの「HVR-HD250R」
4月27日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社アイ・オー・データ機器は、デジタル放送をi.LINK経由でストリーム記録できるHDDユニット「Rec-POT」シリーズの新モデルとして、HDVカメラからHDV動画の取り込み/簡易編集/書き出しに対応した「Rec-POT R」シリーズ2モデルを発売する。

500GBモデルの横幅は430mm、250GBモデルは280mm。高さも50mmと30mmで、500GBモデルの方が厚い

 500GBの「HVR-HD500R」と250GBの「HVR-HD250R」を用意。価格はどちらもオープンプライス。発売時期と店頭予想価格は500GBモデルが5月末で64,800円前後、250GBモデルが4月27日発売で44,800円前後の見込み。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナや、デジタルチューナ内蔵テレビとi.LINKで接続し、HD番組をTS形式でストリーム記録できるHDDユニット。主な機能は従来のFシリーズと同じだが、Rシリーズは500GBモデルを新たにラインナップ。さらに、リモコンの録画ボタンによる一発録画や、HDVカメラとの連携も可能になった。なお、Fシリーズの160/250GBモデルは生産終了となる。

 250GBモデルはFシリーズと同様の筐体を採用しているが、500GBモデルはハイブリッドレコーダなどと同じ横幅のある筐体を採用。250GB HDDを2台搭載しているためだが、メニューからは500GBのHDD 1台として使用できる。HDDはこれまでと同様に松下電機製のAVHDD。なお、HDD容量と筐体サイズ以外に2モデルの違いはない。

500GBの「HVR-HD500R」。横幅はハイビジョンレコーダなどとほぼ同じ 250GBの「HVR-HD250R」

HVR-HD500Rの背面。ファンは2基搭載している HVR-HD250Rの背面

 リモコンのデザインも基本的にはFシリーズと同様だが、新たに「録画」ボタンを搭載。従来の「Rec-POT」で録画を行なう際は、録画予約をするか、接続したチューナやテレビのi.LINK機器制御メニューから「録画」を選択する必要があった。しかし、Rec-POT側で録画がスタートできるようになったため、放送中の番組をとっさに録画したい場合など、i.LINK制御メニューに入って操作する時間が短縮できるという利点がある。なお、一発録画した番組にも、タイトルなどの番組情報は付与される。

 また、Rec-POT単体で録画/再生制御ができるようになったことで、HDVカムからの映像取り込み/書き出しに対応。接続機器選択メニューでTSデータを受けるi.LINK端子と、出力する端子を個別に選択できるようになっており、i.LINKで接続したHDVカムを[IN]と指定。HDVカム側で再生し、Rec-POTのリモコンから一発録画を行なうことでRec-POTのHDDにHDV動画を記録できる。

リモコン。新たに「録画」ボタンを装備した。下部には接続機器の[IN]/[OUT]を指定するボタンも用意。これは編集時のIN点、OUT点の指定でも利用できる

接続機器の設定画面。機器ごとにTSデータが送られてくる側か、送り出す先かを設定できる HDVカムから取り込むんだコンテンツには「#60 HDV-VCR」など、連番と機器名 が適用される HDR-HC3と組み合わせたところ

 記録中のモニターはHDVカムの液晶画面を参照できるほか、Rec-POTからi.LINKで接続したテレビ画面にも表示できる。ただし、追いかけ再生と同じ動作になるため、5秒程度遅れての表示になる。

 従来モデルと同様に、簡易編集機能(プレイリスト作成機能)も搭載。ハイビジョン番組と同様に、HDV動画の編集も行なえる。早送り/巻き戻し機能を利用して、CMと番組本編の境目などでIN/OUT点を指定し、1つのコンテンツでプレイリストとしてシーンを最大10個まで登録可能。登録後に同コンテンツを再生すると、指定した部分のシーンだけを連続再生する。

 カット編集機能は備えていないため、録画データ自体は変更されない。編集はGOP単位。また、デジタル放送の著作権保護機能「DTCP」に対応し、コピーワンスコンテンツのムーブにも対応。D-VHSや他のRec-POTなどへ、プレイリスト選択した部分のみをムーブすることで、任意のシーンのみを繋げた録画データを作ることはできる。その際、選択しなかったシーンはRec-POTの中に残る。

 HDVでも同様に、プレイリスト再生した内容をHDVカムに書き戻すことが可能。機器選択メニューの[OUT]にHDVカムを指定する。ただし、その際Rec-POTのi.LINK端子にチューナやデジタルテレビが接続されていると、Rec-POTの内部動作がチューナ側の速度に影響されてしまい、HDV動画を正常に書き出せないことがあるという。そこで同社では「HDVカムへ書き出す際はチューナを接続している側のi.LINKケーブルを抜く」ことを推奨している。

 チューナやテレビのメーカーやモデルによっては抜かずに正常に書き出せるものもあるが、「より万全を期すため、ユーザーには抜いてもらうようアナウンスする」という。なお、TSデータの仕様はHDVとは異なるため、デジタル放送の録画コンテンツをHDVカムに書き出したり、HDVで録画した動画をRec-POTに書き出し、そこからDVHSテープに書き出すことはできない。

HDVから取り込んだコンテンツはコピーフリーとなる HDVカムに書き戻す際はチューナと接続した側のi.LINKケーブルを引き抜く必要がある エラーメッセージが出るが、書き出しは正常に行なえる

 そのほかの機能はFシリーズと同じ。「D-VHS互換モード」と、ソニー製チューナ対応の「DISCモード」もサポート。BML(Broadcast Markup Laguage)を使用したOSDメニューを装備している。

 外形寸法と重量は、500GBモデルが約430×265×50mm(幅×奥行き×高さ)で、約3.8kg。250GBモデルは約280×204×35mm(同)で、約1.9kg。消費電力は500GBが21W、250GBが12W。どちらもi.LINK端子を2系統備える。

□アイ・オー・データのホームページ
http://www.iodata.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.iodata.jp/prod/multimedia/hd-rec/2006/hvr-hdr/
□関連記事
【2005年10月12日】アイ・オー、簡易編集搭載「Rec-POT F」の160GBモデル
-直販価格44,800円。HDD以外は250GBと共通
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20051012/iodata.htm
【2005年9月7日】アイ・オー、簡易編集機能を追加した新「Rec-POT」
-250GB搭載。コピーワンス番組をプレイリスト編集
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050907/iodata1.htm

(2006年4月26日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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