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三菱化学メディア株式会社は、データ用BD-R/REメディアを7月5日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格などは下表の通り。
BD-Rには、青色レーザー記録用に進化させた金属窒化物によるアブレーション記録膜を採用し、記録膜材料の分解によりピットを形成。金属窒化物は金属より安定しているため、アゾ色素膜に匹敵する保存安定性を持つほか、ドライブの記録パワーの変動などによる影響を受けにくいパワーマージンを実現したという。さらに、今後の2層化以上の多層化や4倍速記録以上の高速化まで対応できるポテンシャルを持つとしている。 BD-REには、独自の記録膜「SERL(Super-Eutectic-Recording-Layer/共晶系相変化膜)」技術を踏襲。CD-RW 12倍速メディア以来採用されている高速/耐久性技術をもとに、青色レーザー記録用に最適化した記録膜を開発したことで、BD-Rと同様の高いパワーマージンと、繰り返し記録/再生に強い耐久性、長期にわたる安定した記録特性を獲得したという。
表面保護層には、有機/無機ハイブリッドコーティング材開発力を生かして新たな保護層を開発。カバー層とハードコート層で指紋やほこり、傷などからディスクを守るとしている。カバー層/ハードコート層の製造には、独自の精密スピンコーティング法を採用。記録膜全面で膜厚精度1μm以内の均一性を実現した。 DVDやHD DVDよりも狭いトラックピッチとなる0.32μmの案内溝形成のため、Deep UVレーザ露光装置を開発したほか、マスタリングプロセスを最適化した。いずれも記録速度は2倍速。 なお、生産はこれまで光ディスク用スタンパを製造してきた岡山県・水島の自社工場で行なっており、青色レーザー記録対応のUDO(Ultra Density Optical)の開発/生産実績を生かし、今後は同工場をBlu-ray Discの生産拠点とする。
□三菱化学メディアのホームページ ( 2006年6月8日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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