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日本シーゲイト株式会社は8日、HDDの新製品10モデルを発表した。1.8インチHDDの「ST18」シリーズ、フラッシュメモリを内蔵する2.5インチハイブリッドHDD「Momentus 5400 PSD」シリーズ、セキュリティ機能を備える2.5インチHDD「Momentus 5400.2 FDE」シリーズが新たに追加になる。その他の製品は既存シリーズへの大容量モデルの追加となる。 ■ 1.8インチHDD、ST18シリーズ 同社初の1.8インチHDD「ST18」シリーズは2007年第1四半期より出荷開始する。容量60GBのモデルを用意。キャッシュ容量は2MBで、プラッタ辺りの容量は60GB。回転数は3,600rpmで、垂直磁気記録方式を採用する。 1インチHDDで開発した技術を1.8インチでも採用。衝突や落下によるHDDの破損を防止する「G-Force Protection」機能、振動によるHDDの動きを測定/予測してアーム制御する「Run-On」機能などの各機能で、ポータブル機器で起こりうる衝撃に備える。インターフェイスはIDE、ZIFのほかIDEに比べ低電圧、高効率の「CE-ATA」にも対応する。
■ DB35/LD25シリーズに大容量モデル追加
デジタルビデオレコーダ向けの3.5インチHDD「DB35」シリーズにも新たに750GBモデルを追加した。DB35シリーズはデジタル家電機器向けの3.5インチHDDで、これまでは80~500GBモデルが用意されていた。2006年4月に同社が発売した垂直磁気記録方式を採用する、容量750GBのHDD「Barracuda 7200.10」をベースに家電機器向けのチューニングを行なったものとなる。 ゲーム機やデジタルビデオレコーダのエントリーモデル向けの低価格2.5インチHDD「LD25」シリーズには、60/80GBの2モデルが追加された。LD25シリーズは、省電力性能や静音性も優れるモデルで、これまでは20/40GBの2モデルのみだった。
■ フラッシュ内蔵HDDを発表
その他の製品としては、容量256MBのフラッシュメモリを内蔵、HDDと連携して動作することで、Windowsなどの起動速度を向上できるほか、省電力性や安定性を高めたハイブリッド2.5インチHDD「Momentus 5400 PSD」シリーズを発表。容量160GBモデルを2007年第1四半期より出荷開始する。同社では、ハイブリッドHDDの製品としての発表は世界初としている。 また、AES暗号強度に対応するセキュリティ機能を内蔵する2.5インチHDD「Momentus 5400.2 FDE」シリーズを発表。2007年第1四半期の出荷開始で、容量は160GB。 外付けHDDとしては、ミラーリング機能を備えるNAS(Network Area Storage)の「Mirra Sync and Share Personal Server」や1インチHDDを内蔵したコンパクトな外付けHDD「Pocket Drive」の容量8GBモデルも今回新たに登場した。なお、これら外付けHDD2製品の日本国内での販売については、現段階では未定。
その他にも、7,200rpmの2.5インチHDD「Momentus 7200.2」に容量160GBモデルを追加。またエンタープライズ向けの3.5/2.5インチHDDも大容量モデルが追加になっている。
既に多くのHDDメーカーが1.8インチHDDを発売してる状況の中、後発でありながら大容量化せず同じ60GBの1.8インチHDDを発売することについて、代表取締役社長の小林剛氏は「あまり気にしていない。1.8インチHDDの投入で、うちから提供できる製品の隙間が埋まっただけのこと。1インチHDDで培った独自の耐衝撃技術の数々がある。これがあれば市場でも十分対抗できる」とコメントした。 □日本シーゲイトのホームページ ( 2006年6月8日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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